Record China 2013年7月20日(土) 8時20分
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17日、中国で多発している橋の崩落事故は建設後の点検や補修工事を行わない「造りっぱなし」が原因だと香港紙が指摘した。資料写真。
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2013年7月17日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、この夏、中国国内で多発している橋の崩落事故について、建設後の点検や補修工事を行わない、いわゆる「造りっぱなし」が原因だと指摘した。18日付で参考消息(電子版)が伝えた。
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遼寧省阜新市で16日午前2時ごろ(現地時間)、北京と瀋陽を結ぶ国道上の築44年の橋が突然崩れ、4人が死亡する事故が発生した。現地では前日からの大雨で、15日に饒陽河の水位は記録的高さにまで上昇。荒れ狂う濁流が橋脚と橋本体を飲み込んだ。付近の3カ所の橋も激しく浸食されていることが確認されたため、通行止めとなった。
今年の雨期、中国各地で橋の崩落事故が発生している。四川省では少なくとも12基の橋が崩壊。7月9日に江油市で発生した事故では、十数人の犠牲者が出た。
同済大学の橋梁設計と安全の専門家・淡丹輝(タン・ダンフイ)氏は「豪雨が引き金になったとしても、今年の橋崩落事故の多さは異常事態だ」と指摘する。さらに「最高のデザイン、最先端の技術、最高の科学と建築レベルを用いたとしても、常に点検や補修を行わなければ、橋の安全は保障できない」と主張。米国やその他の国に比べて、「中国には包括的で体系的な橋の安全監視システムがない」と述べた。
各地方の政府にとって、橋の建設は政治手腕を誇示できる輝かしいイベントになるが、橋のメンテナンスは光の当たらない地味な作業でしかない。このため、点検補修は政府による十分な予算や支持を得られない状況だ。淡氏は「政府はメンテナンス業務を技術力のある民間企業に委託することを拒否し、公的企業に任せきり。政府が市場メカニズムを導入すれば、状況が大幅に改善されるだけでなく、大量の雇用を生むことができる」と説いている。(翻訳・編集/本郷)
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