ニュージーランド、中国製航空機の安全性の問題を理由にトンガへの援助中止を决定―海外メディア

Record China    2013年7月13日(土) 0時12分

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10日、ニュージーランド政府は中国製航空機MA60の安全性の問題を理由に、同機を使用して国内路線の発展を計画しているトンガ政府に対する援助計画を停止すると発表した。写真はMA60。

2013年7月10日、ニュージーランド政府は中国製航空機MA60(中国名・新舟60)の安全性の問題を理由に、同機を使用して国内路線の発展を計画しているトンガ政府に対する援助計画を停止すると発表した。11日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

AFP通信によると、ニュージーランドのマレー・マッカリー外務相のスポークスマンは10日、「ニュージーランド政府はMA60の安全性について危惧している。この問題が解決されるまでは、トンガに対する820万ドル規模の観光発展計画への援助を停止する」と発表した。

MA60は中国の中航工業西安飛機工業(集団)有限責任公司が開発した双発ターボロップ旅客機だが、ここ最近、各地で安全面に関するトラブルが頻発している。ミャンマーでは今年、MA60によるオーバーランが発生し、6月から同機種の使用を全面的に停止した。インドネシアでも同機の緊急着陸事故が発生。死傷者は出なかったものの、事態を重視した政府は、同機に対する特別検査の実施を命じた。インドネシアでは11年5月にも同機が墜落し、死者25人を出す事故が発生している。

こうした状況の下、中国政府がトンガに贈呈したMA60がこのほどトンガに到着した。現地メディアによると、トンガ政府はMA60の安全性が国際航空基準に完全に合致していることが確認されるまでは航空会社による同機の運行を認めないと発表した。

一方、ニュージーランド政府が援助中止を决定した背景には、同国の主要援助先の1つであるトンガに対して、返済条件が極めて緩やかなソフト・ローンなどによる援助を通じて影響力を日々強めている中国に対するけん制もあるとみられている。(翻訳・編集/HA)

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