中国人の日本旅行、仙台などのニッチな目的地が「ブーム」に―中国メディア

Record China    2019年9月4日(水) 8時50分

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中国メディアの東方網は8月30日付の記事で、中国人の訪日旅行について「仙台などのニッチな目的地がブーム」と伝えた。写真は仙台空港。

中国メディアの東方網は8月30日付の記事で、中国人の訪日旅行について「仙台などのニッチな目的地がブーム」と伝えた。

記事はまず、今年が日中間に航空路線が開設されて45周年であることに言及。中国のオンライン旅行会社シートリップ(Ctrip)のデータを基に、日中間の直行路線はすでに355路線に上り、上海~東京、上海~大阪、北京~東京などが人気路線のトップ10を占めていることを紹介した。その上で、「ビザなどが便利になったこともあり、現在中国から日本への旅行は通年で人気があり、オンシーズンとオフシーズンのはっきりした区別がなくなっている」と述べている。

記事は続けて「訪日旅行の人気が引き続き高いことを背景として、『目新しい』ニッチな目的地を訪ねるのが新たな傾向になっている」と指摘。「直行便開通や現地の観光施設の充実などで、岡山、仙台、広島などがいっそう多くの中国人観光客の視線に入ってきた。これはシートリップのデータにも現れている」とした。

シートリップの統計によると、2019年の1月から7月、中国人観光客に最も人気のあった都市のトップ10は東京、大阪、名古屋、沖縄、札幌、福岡、静岡、広島、仙台、岡山となっている。訪日の際に利用される人気航空路線もこの点を実証しており、シートリップのデータでは、同じ期間に最も利用の多かった人気路線は上海~東京、上海~大阪、北京~東京、北京~大阪、上海~沖縄、上海~名古屋、上海~札幌、上海~福岡、天津~大阪、広州~東京となっているという。

記事はさらに、訪日の時期、訪日意欲の旺盛な出発地や訪日観光客の年齢構成などについて伝えた。シートリップが18年の月ごとの出国人数を分析した結果、7月、8月は夏休みの海外旅行のオンシーズンに当たるため、年間で最も出国人数の多い月となり、ついで、2月は冬休みや春節で出国人数の増加が著しく、第2位となっているという。だが、今年のデータで見ると、訪日旅行にはほとんどオン、オフの区別が見られず、年間を通して高い人気があるようだ。

また、シートリップのデータでは、今年の1月から7月、日本への旅行人気が高かった都市のトップ10は上海、北京、天津、広州、大連、成都青島、南京、深セン杭州となっている。記事は「上海、北京は日本との航空路線が最も早く開通したため、訪日旅行の意欲が比較的高く、出発地ランキングのトップ3に安定して顔を出している」と分析した。シートリップの航空券予約担当者は「大連空港はすでに日本の8都市と航空路線が敷かれており、便数も週に91便もあるため、北京、上海についで全国第3位になっています」と語っているという。

この他、年齢構成では、今年1月から7月、シートリップを通して日本行きの航空券を予約したユーザーの中で最も多かったのは「80後」(パーリンホウ、1980年代生まれの世代を指す)年代で、47%を占めている。それに次いで、「90後」年代が20%、70年代生まれと60年代生まれが3位、4位に続き、それぞれ21%、8%となっているという。(翻訳・編集/坂下晃)

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