2013年6月18日、参考消息電子版は記事「香港紙：腐敗、堕落、規律の消失が中国サッカーを破壊した」を掲載した。7月1日付で星島環球網が伝えた。

6月15日、安徽省合肥市で、サッカー中国代表対タイ代表の一戦が行われた。格下のタイ代表、しかも若手主体のメンバーとあって快勝が期待されたが、結果は1対5の惨敗。世論は中国代表を激しく批判し、代表監督が解任される騒ぎとなった。

なぜ中国代表はここまで落ちぶれたのか。6月17日付香港紙・星島日報はその要因を中国サッカーの腐敗と堕落に求めている。中国サッカーといえば、八百長、審判買収といったスキャンダルで知られ、サッカー協会トップまでもが有罪判決を受ける始末だ。

そしてもう一つ、選手側の要因として規律の消失が挙げられる。中国代表の弱体化が著しい一方で、中国スーパーリーグのクラブはアジアで好成績を上げている。イタリアの名将リッピ監督、南米MVPのコンカ選手など有力外国人選手と中国代表選手で固めた広州恒大は昨年に続きアジアチャンピオンズリーグ（ACL）ベスト8に進出、今年こそはと優勝を狙っている。

なぜ選手たちはクラブで見せているのと同じパフォーマンスを代表で見せられないのか。これは代表監督の責任ではないとの声も上がっている。選手のサラリーにつながるのはクラブでのパフォーマンス。代表での仕事には身が入らないというわけだ。中国サッカー界には多くが不足している。物質的な面だけではなく、精神面でも対応を進めなければならない。（翻訳・編集/KT）