中国の冷却剤製造が“気候爆弾”を爆発させる可能性も―英紙

Record China    2013年6月27日(木) 7時40分

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25日、参考消息網は記事「中国の冷却剤製造が“気候爆弾”を爆発させる可能性も」を掲載した。CO2の1万5000倍もの温室効果を持つ物質が処理されることなく大気中に大量排出される可能性が高まっている。資料写真。

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2013年6月25日、参考消息網は記事「中国の冷却剤製造が“気候爆弾”を爆発させる可能性も」を掲載した。

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23日、英紙フィナンシャルタイムズ電子版は冷却剤生産の副産物として生じるフルオロホルム、二酸化炭素の1万5000倍もの温室効果を持つこの物質が大量に大気中に放出される可能性があると報じた。

フルオロホルムは冷却剤クロロジフルオロメタンの製造過程において副産物として生じている。メーカーはこのフルオロホルムを焼却して排出しないよう処理することで、CO2排出量取引市場の削減枠を獲得し、その枠を他社に売却することで利益を挙げてきた。

しかし5月、欧州CO2排出量取引市場がフルオロホルム焼却に伴う削減枠を認定しないことを決めた。削減枠を与えることで逆にメーカーがより多くのフルオロホルムを作るインセンティブを与えてしまったというのが要因だ。

米当局は、メーカーがコストがかかる焼却処分をやめ、そのまま大気中に放出する動きが広がりかねないと警告する。実際、CO2排出量取引に加わっていない中国企業はこれまでもフルオロホルムを排出していたという。もし中国に11社存在するクロロジフルオロメタン製造メーカーが処理をやめれば、2020年までに20億トンものCO2に相当するフルオロホルムが排出されることになる。

中国の業界関係者も政府の資金援助がなければフルオロホルムの排出は始まるとの見方を示した。フィナンシャルタイムズの報道によると、6月の米中首脳会談でもこの問題は取り上げられ、習近平(シー・ジンピン)国家主席は取り組みに前向きな姿勢を示したという。米環境当局関係者は「中国の態度が変わったのか。今、すべての人が注目している」とコメントした。(翻訳・編集/KT)

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