Record China 2013年6月23日(日) 0時22分
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20日、ハッキングで人を殺すことができるという。人間はロボットでもないのに、どうやってハッキングで殺すというのだろうか?
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2013年6月20日、ハッキングで人を殺すことができるという。人間はロボットでもないのに、どうやってハッキングで殺すというのだろうか?実は、われわれの暮らしにますます密着しつつある様々な電子機器により、それが可能となりつつある。科技日報が伝えた。
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米ポピュラーサイエンス誌のウェブ版はこのほど、ターゲットが特殊で、生命・財産を損ねる恐れのある5種のサイバー攻撃を紹介した。ただしこの記事は、「こうした違法行為は、攻撃を仕掛ける難しさ、予想される効果などいずれの面から見ても、テロリストの第一の選択肢になることはないだろう」と指摘している。つまり実際のリスクは、夜もおちおち寝ていられない程度までには達していないことになる。
一、心臓ペースメーカーを狙う
ある人物の心臓ペースメーカーに攻撃をかける――殺し屋がターゲットの体内に埋め込まれた医療機器を使い、暗殺に成功するなど、まるでハリウッド映画のワンシーンのようだ。一般人にとって、現実の生活でそのようなことは起こり得ない。
しかしこれは理論上可能だ。オーストラリアのある研究員は2012年、心臓ペースメーカーに対する攻撃が可能であることを示した。コンピュータウイルスを使用し、あるペースメーカー使用者から、30フィート内の距離にいる他の全てのペースメーカー使用者にウイルスを「感染」させることができるというのだ。
脅威レベル:★
この技術は武器よりコストが高く、成功率も極端に低いため、大々的に普及することはないだろう。ましてや偽の指示を発見できる「ハッカー防止」ペースメーカーを作ることも難しくない。そのためこれは映画などで使われる手口で、現実的な暗殺方法ではない。技術的に難しいためではなく、効率が低すぎるのだ。
二、飛行機墜落
航空事故の歴史を見ると、テロリストにハイジャックされた飛行機は悪運を免れがたい。飛行機の自動操縦システムの進化に伴い、潜在的なハイジャックの危険性についても指摘されている。技術水準が一定レベルに達した場合、悪意あるテロリストは自ら搭乗する必要がなくなるというのだ。テロリストは目標機のコンピュータを攻撃するだけで、犯罪を実現できることになる。
こうした犯罪の可能性が注目されるのも無理はない。いかに飛行機を遠隔操作し、ハイジャックするかという実験は、さまざまな安全会議で多く見られるようになるだろう。懸念すべきは、旅客機などの一般的なビジネス機よりも、高級なジェット機の方がサイバー攻撃を受けやすい点だ。これは通信効率を高めるために、ジェット機のコンピュータが外部からのアクセスを受けやすくなっているためで、ハッカーに付け入る隙を与えている。
飛行機そのものの他に、航空交通管制システムも一大ターゲットだ。このほど開かれた国際安全会議で、専門家らは偽物の信号が将来的に航空交通管理システムを混乱させる恐れがあることを示した。
脅威レベル:★★★★
三、ケーブルへの攻撃
停電は事故でもあり、殺人の元凶でもある。停電により引き起こされる危害は、人々の想像をはるかに超える。エアコンが止まり、商店・薬局・病院が閉店を余儀なくされ、携帯電話サービスが麻痺状態に陥る。停電による不便は、患者などの人々にとっては致命的だ。
2003年のニューヨーク大停電による死傷者に関する報告書によると、停電と直接関連する原因により90人が死亡した(ニューヨーク市の公式発表の15倍)。当時の事故原因は、某地の電力会社のシステム上の些細なバグに過ぎなかったが、結果的に5500万人の米国人が一夜にして前工業時代に戻され、その状態が3日間続いた。
アクシデントでさえこうなのだから、綿密に計画されていた攻撃だったらどうなるだろうか。2012年夏にもハッカーがカナダ電力会社のネットワークの安全システムを突破し、電力の支配権を手にした。最終的に実質的な破壊は行われなかったが、少なくとも彼らにその能力があることが証明された。
脅威レベル:★★☆
四、自動車への攻撃
一般的な自動車に取り付けられている盗難防止システムは、車を泥棒の手から守ることができるが、同時にサイバー攻撃に向け門を開けてもいる。
自動車電子安全の専門家は2010年、ハッカーが用いるある装置を紹介した。これを車に取り付けると、ハッカーはどれだけ遠く離れていても、その自動車の「新たなオーナー」になれるというのだ。それ以降、自動車がマルウェアにより制御される懸念が日増しに深刻化している。
2011年の研究報告書によると、自動車の電子システムに離れた所から攻撃を仕掛ける多くの方法が存在する。例えばゼネラル・モーターズのオンスターは、ハッカーがセルラーネットワークを用い攻撃を仕掛ける対象になりうるという。ブレーキやアクセルなどの制御ができなくなった場合、その結果は想像に難くないだろう。
脅威レベル:★★★
五、無人機による攻撃
神出鬼没の殺し屋である無人機は、昨今大きな話題になっているが、これは同時にテロリストの仲間になる可能性がある。無人機そのものを操作しなくとも、間違った方向に飛ばすか墜落させるだけで恐怖と破壊を引き起こすことができる。イランは2012年に、米軍のRQ−170無人攻撃機を拿捕したと発表したが、これはその最も有名な例だ。
しかし軍の海外における行動よりも、人々は本国内で類似したことが生じないかについて関心を持っている。その答えは、当然ながら「イエス」だ。2012年夏、アメリカ国土安全保障省が実施したコンテストにおいて、テキサス州オースティンの学生らが政府の無人機の行動を妨害することに成功した。
米連邦航空局が2015年に無人機専用の空域を設定すれば、米国は常に無人機の「ご厄介」になる時代に突入する。科学者・警察局・大学など数えきれないほど多くの部門、さらには個人までもが、無人機を使用する機会を得ることになる。そのため無人機が悪意ある利用をされることは必然的だ。
脅威レベル:★★
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)
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