Record China 2013年6月21日(金) 6時51分
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19日、世界的に有名な日本の映画監督・小津安二郎が唯一執筆したエッセイ集「ぼくはトウフ屋だから、トウフしかつくらない」がこのほど中国の新経典文化有限公司から出版された。写真は上海市にある映画館。
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2013年6月19日、世界的に有名な日本の映画監督・小津安二郎(1903年−1963年)が唯一執筆したエッセイ集「ぼくはトウフ屋だから、トウフしかつくらない」がこのほど中国の新経典文化有限公司から出版された。本の中には小津安二郎の貴重な自筆の文字が収録され、映画監督として浴びた光と影が織り成す人生についてつづっており、「東京物語」や「お茶漬けの味」などの代表作の製作上のエピソードが明かされると同時に、心の内もさらけ出している。揚子晩報が伝えた。
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「ぼくはトウフ屋だから、トウフしかつくらない」という本のタイトルは、小津安二郎自身が言った言葉からつけられている。小津の作品はいつも同じだという批判に対して、「たまには変わったものを作ったらどうだい」と多くの人から言われた小津安二郎は「ボクは『豆腐屋』だといってやるんです。『豆腐屋』に、『カレー』や『とんかつ』作れったって、うまいものが出来るはずがない」と述べている。いわゆる「トウフをつくる」という意味は、おそらく小津安二郎のあっさりとした味付けの、家庭料理的で、素朴な、しかしながら見終わった後に深い余韻が残る唯一無二の映画スタイルのことを指しているのだろう。
小津安二郎は「映画は余韻が勝負を決める」という信念を持ち続けた。「カメラをまわすとき、最も必要なものはカメラを通して物事の思考に深く入りこむことで、人類が本来豊富に備えている愛を見つけだすことだ。それは、恐らく人間性、かなり抽象的になりすぎてしまうが、人間が持つ温かい部分だと言ってもいいだろうか。常に忘れないようにしているのは、スクリーン上にいかにこの暖かいものを完璧に表現するかということだ」と綴っている。小津安二郎はその監督人生において一生同じタイプの映画を作り続けたといってもいいだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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