Record China 2019年8月5日(月) 17時40分
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3日、中国メディアの観察者網は、山西省呂梁市の病院で、記念写真の撮影を優先して救急患者の高齢女性の処置を後回しにし、女性が死亡するトラブルがあり、国の衛生当局が当事者に処分を下したと報じた。
2019年8月3日、中国メディアの観察者網は、山西省呂梁市の病院で、記念写真の撮影を優先して救急患者の高齢女性の処置を後回しにし、女性が死亡するトラブルがあり、国の衛生当局が当事者に処分を下したと報じた。
同市文水県で7月14日夜、84歳の女性が歯痛と嘔吐を訴え、家族に伴われて同県の人民病院にやってきた。検査後、女性は心臓内科の重症患者病室に移され、治療を受けることになった。
診断した医師は緊急通知書をしたためるとともに、すぐにCT検査を受けるよう家族に指示。家族は手続きを終え、病室にいた女性をCT室に連れて行こうとすると、心内科の医師や看護師全員が病室から一斉に出て記念写真の撮影を始めたという。
女性の緊急事態のなか突然始まったスタッフの記念撮影に家族は困惑し、「急いでCTを撮ってほしい」と医師に求めたが、なかなか聞き入れてもらえなかった。そして何度目かにようやく聞き入れられ、医師がCT画像を撮影。その際も「病状が重いので自分で女性を連れて行き、急いで検査を受けさせる」と語った主治医に対して、そばにいた女性の医師が笑いながら「そんなに急がなくてもいいじゃないですか」と言う一幕があり、家族は怒り心頭に発したという。
待たされる間、女性の容体はどんどん悪化していき、ついには心肺が停止。医師が心肺蘇生を試みるも、15日午前0時36分に死亡が宣告された。家族は、最初に医師を呼びに行ってから、4度目にようやくやってくるまでに20分あまりを要したとし、「この20分あまりのムダがなければ助かったのではないか」と不満を露わにしている。
このやり取りは女性の家族によって動画撮影されており、ネット上で拡散し問題となった。その後、病院側と患者側双方が省の当局に調査を依頼し、当事者の医師は停職処分となった。さらに、事態を重く見た国家衛生健康委員会は31日、病院の管理や医療スタッフの安全意識に欠如があったとし、当事者の医師を免職にするなど計12人を厳罰に処す声明を発表した。(翻訳・編集/川尻)
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