輸出規制撤回に向けた韓国のWTO戦略は「日本の本性を暴露」?=韓国ネット「素晴らしい」「国民がついている」

Record China    2019年7月25日(木) 14時10分

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25日、韓国・聯合ニュースは、福島など8件の水産物禁輸措置をめぐる世界貿易機関の上訴審で勝利した韓国の通商チームが、日本による輸出規制強化措置の撤回に向け用意した作戦は「対話を拒否する日本の本性を世界にばらすこと」だったと報じた。写真は韓国・仁川港。

2019年7月25日、韓国・聯合ニュースは、福島など8件の水産物禁輸措置をめぐる世界貿易機関(WTO)の上訴審で勝利した韓国の通商チームが、日本による輸出規制強化措置の撤回に向けて用意した作戦は「対話を拒否する日本の本性を国際社会にばらすこと」だったと報じた。

記事によると、日本の輸出規制に関する韓国政府の立場を説明するため24日のWTO一般理事会に首席代表として出席した韓国産業通商資源部の金勝鎬(キム・スンホ)室長は「日本の措置が自由貿易体制を脅かす」と主張した後、隣に座っていた外務省の山上信吾経済局長の経歴を紹介し、議長に向かって「山上局長と対話できるよう韓国政府の意思を伝えてほしい」と訴えた。これについて、金室長は理事会後に「日本がどれほど非協力的かを示したかった」と話したという。記事は「具体的なWTO規範条項を提示すると、後で提訴した際に日本が対策を立てやすくなるため、対話を提案することで国際社会の世論戦で優位を占める戦略」「韓国政府の対話要請を拒否していた日本政府の代表としてはその場で立場を表明することが難しく、韓国は日本が受け入れたら利得、拒否しても変わることはなく損しないという、日本の虚をつく戦略だ」などと説明している。

これに対し日本側は「国の安保を理由にした措置であり、WTOで言及するのは適切でない」とこれまでと同じ立場を述べるだけで、対話の可否には言及しなかった。しかし議論終盤、金室長は再び議長に向けて「日本側の回答が聞きたい」と要求。すると日本側は韓国の提案を拒否した上で「貿易とは関係のない問題であるためWTOで議論するものではない」と強調した。これに対し、金室長は「相手国の高官が提案した議論すら拒否するのは、自分の行動の結果を直視できないということ」と指摘したという。記事は「国際機関の会議で一方の閣僚が相手国の閣僚を名指しして対話を提案するのは破格的なことで、対話提案に対し具体的な理由を説明せず拒否するのも珍しいことだ」と説明している。

理事会後、金室長は他の国の発言がなかったことについて「初めから支持発言は期待していなかった」としつつ「対話での解決に反対する人に挙手を求めたがどの国も手を上げなかった。沈黙は支持と捉えると言った時も異議を唱える国はなかった」と話した。また「日本が対話に応じないことは予想していた。日本が対話を拒否し続けているということを国際社会が知れるよう、根拠をはっきり残したかった」と説明したという。

これに韓国のネットユーザーからは「素晴らしい戦略だ」「アイデアがいいね」「すぐ目に見える成果はなくても最善を尽くした政府に拍手。文政府の後ろには国民がついている。今のように堂々とした対応をしてほしい」「日本との感情的な争いは国民が担当する。政府は品位を保ちつつ冷静に戦ってほしい」「日本の本性を暴いて世界に教えよう。日本の措置は世界経済に対する侵略を宣言したものと言える。世界が1つになって日本の悪い部分を直せるといいな」など韓国政府への称賛や応援の声が相次いで寄せられている。

一方で「作戦は最後まで秘密にしておくべきでは?」「韓国政府の戦略はいつも『対話しよう』。それ以外はないの?」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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