今回のカンヌで、コンペティション部門唯一の中国語映画として出品された「A Touch of Sin」が、最優秀脚本賞を受賞した。同作は北野オフィス製作による日中合作映画で、中国のジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督作品。社会の腐敗、暴力などがストーリーに組み込まれた問題作として、中国国内でも受賞以前から話題になっていた。
このところ、米映画「ジャンゴ 繋がれざる者」の上映が突然に一時休止となったり、昨年のカンヌに出品された中国映画「Mystery」(浮城謎事)の検閲問題が未だに解決していないことが判明したりするなど、国内では映画の規制問題が注目されている。真っ先に規制対象になりそうな「A Touch of Sin」だが、すでに上映許可証を取得しており、10月にも公開予定だという。
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