<中国人が見た日本>中国と日本の格差は幼稚園から

Record China    2013年6月12日(水) 8時10分

拡大

9日、中国のある外交問題研究家が、「日中の格差は幼稚園から始まる」と題した記事を自身のブログに掲載した。写真は北京市の幼稚園。

(1 / 4 枚)

2013年6月9日、中国社会科学院日本政治センター特約研究員などを務める外交問題研究家の王衝(ワン・チョン)氏は、中国のブログサイト・鳳凰博報に、「日中の格差は幼稚園から始まる」と題した記事を掲載した。以下はその概要。

その他の写真

ある中国のバイリンガル幼稚園で学費について聞いた時、大いに驚いた。先生は笑いながら「協賛金が毎年3万元(約47万5700円)、給食費が月1500元(約2万3800円)、その他に制服代、テキスト代など毎月数百元(約数千円)かかります」と答えた。これらの合計を換算すると、月謝は約5000元(約7万9300円)。ホワイトカラーの月給に相当する額だ。

一方で、日本在住の友人によると、低所得世帯の子供は政府の補助によって幼稚園が無料で利用できる。日本では幼児教育において公平さに重点を置いており、特に社会的弱者の子に教育が行き届くことを重視している。この点がまず、「日中の第一の格差」であると思う。

また、ある中国の友人は、子供の幼稚園の先生に頻繁に贈り物をするが、先生も遠慮なくそれを受け取るという。結果、彼女の子供はそれなりの配慮を受けていた。ところが、多忙のあまり、しばらく贈り物の習慣が途切れた。すると、子供が「最近、先生は僕に良くしてくれなくなった」と訴えるようになった。いたたまれなくなった彼女はすぐに贈り物を先生に届けた。そして、子供は“より良い”待遇を受けるようになったという。

逆に、日本で子供を幼稚園に通わせている友人は、日ごろのお礼として、帰省みやげのお茶を先生に贈ろうとした。しかし、先生は「お気持ちだけで結構です。子供の面倒を見ることは私たちの仕事ですから」と、頑として受け取らず、彼を大いに感動させた。先生という職業に対するこうした真摯で勤勉な態度が、子供たちの将来にとってすばらしい模範になるだろう。

私はこれまでずっと、国と国との格差の根本は人にあり、人と人との格差の根本は教育にあると思い続けてきた。懐中電灯で照らした光が遠くへ行けば行くほど広がるように、幼稚園の段階での小さな差が、将来的に無限の大きさになるのではないだろうか。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携