揚子江の汚染深刻、三峡ダムが根源―「保護発展報告」より

Record China    2007年4月16日(月) 13時57分

拡大

2007年4月14日に公表された「揚子江の保護発展報告」によると、揚子江の主流で600kmにわたり汚染され、支流や湖沼の生態系にも打撃を与えていることが確認された。

揚子江の汚染が想像以上に深刻なことがこのほど明らかになった。2007年4月14日に公表された「揚子江の保護発展報告」によると、揚子江の主流で600kmにわたり汚染されていることが確認され、支流の泯江、沱江、湘江、黄浦江などの汚染も深刻だった。三峡ダムの工事により、ダム水量が不足し、下流域へ流れる水量が不足したため、本来押し流されるはずの汚泥が堆積し、支流や流域の湖沼に蓄積している。調査した箇所の40%が水質基準3級を下回り、90%以上の湖沼で程度は異なるものの富栄養化が確認された。

生態系に影響を与えているのも明らかで、国宝である揚子江カワイルカや高級食材と言われる時魚の姿が見られなくなり、サメの種類が激減し、流域の天然漁獲高は50年代には42万tだったのが90年代にはわずか10万tにまで減ってしまった。

また主流の土砂流失がやや減少したとの報告だが、それでも年間14tの土壌が流失、つまり中下流の湖沼に堆積し、汚染や生態系の破壊を招いているのである。(翻訳編集・WF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携