「尖閣問題は棚上げに」との人民解放軍幹部の主張、中国庶民からは「責任転嫁」と非難―中国版ツイッター

Record China    2013年6月3日(月) 14時19分

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2日、中国人民解放軍の戚建国副総参謀長が「尖閣問題棚上げ」を主張した。中国が日本やフィリピンなどとの間で抱えている領土の主権問題に関して、懐柔の姿勢を見せたとも解釈できる。資料写真。

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2013年6月2日、中国人民解放軍の戚建国(チー・ジエングオ)副総参謀長が「尖閣問題棚上げ」を主張した。これはシンガポールで開催されたアジア安全保障会議での発言。中国が日本やフィリピンなどとの間で抱えている領土の主権問題に関して、懐柔の姿勢を見せたとも解釈できる。中国紙・京華時報が3日付で伝えた。

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「中国政府としては、当面の解決できない問題は次世代に託し、対話での解決を探るべきとという立場は変えていない」。戚氏はこう主張する一方で、東シナ海や南シナ海における中国艦船の航行や巡回活動については、中国領内で行われる正当なものとの見解を示し、「国家の核心的利益を守る決意と意思は揺るがない」と主張した。また、中国でこのところ、琉球(沖縄)の帰属に疑問を投じる論調が盛り上がっていることについては、これが政府の見解ではないことを強調。尖閣問題とは「性質が異なるもの」とした。

一連の発言について「次世代に託す」とした部分が、中国では大きな反感を呼んでいるようだ。そもそもこの「棚上げ論」は、トウ小平が1978年に「我々より知恵のある次世代に解決方法を託そう」としたことを引き継いでいるわけだが、今回は「問題解決をさらに引き伸ばすのか」との批判につながっている。以下、京華時報(電子版)記事のコメント欄に寄せられた具体的意見。

「トウ小平は確かに『次世代に』と言ったさ。しかし、トウ小平の『次世代』はいったい誰なのか?」

「こうして難題解決を引き伸ばしていては、永遠に国土は還らない」

「では、あなたたちの世代はどの問題を解決するのでしょうか?」

「歴史的な責任を負いたくないだけの発言じゃないか」

「石炭、石油、ガス、鉄などの資源や良好な自然環境は後代に残さず、面倒な問題だけを押し付けるわけですね!」

「次世代の中国人は苦労のし通しだ。資源は枯渇し、河川や空気は汚染されて」

「知恵のないやつが官僚になるな、中国人の血税が無駄遣いじゃないか」

「給与も年金もがっぽりもらっておいて、こういうものだけは次世代には残さないんですね?」

「この発言には深い戦略意図があると思う。愛国は覚悟によるものであって、戦争は勢力によるものだからだ」(翻訳・編集/愛玉)

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