2019年7月11日、韓国・ノーカットニュースは「安倍首相の文政権交代論的中？文大統領の支持率が40％台に」と題する記事を掲載した。

記事は韓国の世論調査専門機関・リアルメーターが今月8～10日にかけて成人有権者1502人を対象に実施した調査の結果を伝えている。それによると、文在寅（ムン・ジェイン）大統領の国政遂行に対する支持率は、先週に比べて3．7ポイント下がり47．6％（うち非常に良い25．3％、良い方22．3％）を記録した。文大統領の支持率は、先月30日の板門店での米国、韓国、北朝鮮による首脳会談後に上昇し51．3％を記録していたが、1週間で以前の水準に戻ったことになる。一方で否定的な評価は3．7ポイント上がり47．5％（うち非常に良くない32．6％、良くない方14．9％）を記録したという。

文大統領の支持率下落の背景について、リアルメーターは「日本の経済報復（＝輸出規制措置）に対する憂慮の拡大」「検事総長候補の尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏の人事聴聞会」「北朝鮮の木造船と日本の経済報復をめぐる政府への質問攻防」などを挙げたという。これに関し記事は「一部から『安倍首相の経済報復は、文大統領に打撃を与えて長期的に韓国政府を親日政府に交代させる試みではないか』という分析も出ていた」とし、「そのため今回の結果にはいつも以上に高い関心が集まっている」と伝えている。

なお今回の調査は無線電話（80％）と有線電話（20％）の無作為で選ばれた電話調査で、回答率は4．4％だったという。

これを受け、韓国のネット上では「安倍首相の思惑通り韓国の政権が代わり、（親日派の）自由韓国党が政権を握ったら韓国は大変なことになる」と心配するコメントが寄せられている。

一方で「支持率47％？18％の間違いでしょ」「無能な人（文大統領）とずる賢い人（安倍首相）の戦いだよ。負けるに決まっている」「韓国が先に（徴用工賠償や慰安婦合意などの）約束を破った。文政権は反日感情を政治的に利用してきた。日本のやり方がいいとは思わないけど、国際的な約束は重要」など文政権への否定的な声も多く上がっている。

また「え、回答率4．4％って何？」「信頼できない機関の世論調査」「文大統領の支持率を捏造（ねつぞう）せずにちゃんと明らかにして」と調査に対する疑問の声も見られた。（翻訳・編集/松村）