2013年5月28日、中国・福建省[シ章]州市の公園内に新たに設置された彫像に、市民からのクレームが殺到しているという。チャイナフォトプレスの報道。

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問題の彫像は、6月16日から約半年にわたって開催される「第1回[シ章]州国際パブリック・アート展」に出品される作品。本物の人間かと見間違うほどにリアルなつくりのため、余計に問題を大きくしている。公園内の池べりにあるあずまやのベンチに座る一組のカップル。女性は男性の膝の上に座り、2人は人目もはばからず熱いキスをかわしている。2人は、中国ではごく一般的な中学校の制服であるジャージ姿。つまり、中学生同士のカップルである。

この彫像が園内に設置されてから、公園を利用する市民からクレームが相次いでいる。「高齢者や子供が多く訪れる場所にふさわしくない」「2歳の娘を連れて公園に行ったら、『あの人たち、何してるの？』と聞かれて困った」「若い学生たちがこれを見てまねしたらどうするんだ？」など、さまざまな声が寄せられている。

作者の柳青（リウ・チン）氏によると、この作品は2009年、大学院の卒業制作として発表したもの。地下鉄の駅構内で見かけた実際の光景を再現したといい、「若年者の早熟すぎる恋愛が横行する現在、これを社会問題として提起したかった」と説明する。「青少年にとって悪影響ではないか？」という抗議にも、「それを言うなら、インターネット上に氾濫する情報の方がよほど有害」と反論し、作品の正当性を主張している。(翻訳・編集/愛玉)