Record China 2013年5月29日(水) 19時37分
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27日、中国共産党中央規律検査委が汚職官僚撲滅ための新規定を設けることが分かった。今後、在職の管理職は子女を海外留学させた場合、その卒業1年以内に帰国させなければならない。写真は2013年3月、北京市の人民大会堂で閉幕した第12期全人代第1回会議の模様。
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2013年5月27日、中国共産党中央規律検査委員会が全党員に対し、「在職の管理職は子女を海外留学させた場合、その卒業1年以内に必ず帰国させなければならず、これに違反した場合は、両親の職位を“調整”する可能性がある」との通達を間もなく出すことが分かった。これは、汚職官僚が海外に逃亡拠点を置いたり、資産を海外へ移転したりすることを防止する目的であり、さらには「党幹部の子女が海外でぜいたくな生活を送っている」との批判をかわす狙いがあるとみられる。シンガポールの華字紙・聯合早報が伝えた。
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同委が管理職(現職)の子女を対象に、留学終了後1年以内に帰国することを義務づける。対象となる“管理職”の範囲については、2015年までにかけて段階的に拡大していく予定だ。こうした措置は、昨今とくに問題となっている「裸官」現象を防止するためだという。
「裸官」とは、共産党幹部の養成機関である中国共産党中央党校の林[吉吉](リン・ジャー)教授が定義した言葉で、現在は一般的に「配偶者や子供を海外に居住させ、単身で国内に残っている官僚」との意味で使われている。
林教授は「裸官」を次の3種類に分類している。
1)自身の海外留学に配偶者や子女を帯同し、最終的に本人のみが帰国して、結果的に裸官になるケース。帰国後の業績評価が高く、科学関係の研究者に多い。
2)配偶者が海外駐在になるなどして事実上の別居生活となり、配偶者と子女が海外で生活し続けているケース。
3)腐敗や汚職に関与するにつれて、配偶者と子女を海外に転居させるケース。中国国内で不正に蓄財し、これを海外在住の家族を通じて徐々に国外へ移転していく。悪事が公になれば、すぐさま海外の家族の元へ高飛びすることになる。
林教授は「最も重視すべきは3番目のケース」と指摘している。(翻訳・編集/HA)
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