4年に1度の世界三大コンクールで曲間違えられた中国人ピアニスト、「ハプニングも財産に」殊勝に語る

Record China    2019年7月3日(水) 11時50分

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「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門でオーケストラに演奏する曲順を間違えられた中国人ピアニストが心境を語った。動画のキャプチャ画像。

6月17~27日にロシアのモスクワとサンクトペテルブルクで開催された「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門で、中国人ピアニストが伴奏を担当するオーケストラに演奏する曲順を間違えられるハプニングがあった。

「世界三大コンクール」の一つと称される同コンクールは今年で第16回を迎えた。26日にピアノ部門の決勝に出場した20歳の中国人の安天旭(ティアンス・アン)は、1曲目にチャイコフスキー作曲の「ピアノ協奏曲第1番」を、2曲目にラフマニノフ作曲の「パガニーニの主題による狂詩曲」を弾くと主催者側に連絡していたが、本番ではオーケストラが1曲目に「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏し始めた。予想外の出来事に驚いた安はとっさに顔を上げ、けげんな様子でオーケストラや指揮者を見つめるも、その後は気を取り直して演奏を続けた。

主催者によると、今回のミスはスタッフの手違いから起きたもの。ハプニングを受け、安は翌日に演奏のやり直しが認められたが断ったという。

7月2日に動画投稿サイト・YouTubeに投稿された動画の中で、安は「初めてこんなに大きなコンクールの決勝の舞台に立つことができて、そして、多くの優秀な選手と同じ舞台で競うことができてうれしいです。ですが、一番重要なのは、熱狂的なロシアの人々の前で、これほど歴史のある場所で、3度も弾けたこと、これは私にとってはとても貴重な経験です。決勝では小さなハプニングがありましたが、それも含めて財産になると信じています。これからも努力します」と殊勝に語っている。

安は7人の決勝出場者の中で最下位となったが、「自信と勇気」特別賞が贈られた。(翻訳・編集/北田

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