アンジェリーナ・ジョリー効果か、乳腺切除の問い合わせが中国で急増―香港紙

Record China    2013年5月22日(水) 12時58分

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20日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がん予防のために乳腺を切除したとの報道後、中国・上海市の産婦人科には乳腺切除に関する問い合わせが相次いだという。写真は中国癌症研究基金会と化粧品メーカーが共同で開催した乳がん予防啓蒙活動。

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2013年5月20日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がん予防のために乳腺を切除したニュースは、中国でも大きな驚きをもって伝えられた。香港紙・文匯報(電子版)によると、中国・上海市の産婦人科には乳腺切除に関する問い合わせが相次いでいるという。

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上海市紅房子産婦人科医院乳腺科主任の宋暉(ソン・ホイ)医師は「ここ数日間で乳腺切除についての問い合わせが急増した」と話す。そのなかには「乳がんになった家族がいるのでわたしも切除したほうがいいのか?兄嫁なんだけど」といったものや、「会社の健康診断で同僚の数人に乳腺腫瘍が見つかった。うつると嫌だから乳腺を切除したい」という内容のものが。「乳腺がんはうつるものではないし、血縁関係がなければ遺伝子リスクも無関係だ」と宋医師は苦笑する。

こうした現状から、「乳がん遺伝子検査」の看板を掲げる医療機関も急増している。その費用は1000元(約1万7000円)から5000元(約8万4000円)までさまざまだ。中国国内での検査に不安を抱く検査希望者に対しては、米国の病院で検査が受けられるよう手配する医療機関もある。ちなみにアンジェリーナ・ジョリーが受けた遺伝子検査はある米企業が特許を有するもので、費用は1万6000元(約27万円)近くかかるという。がん抑制遺伝子であるBRCA1およびBRCA2は、米国では簡単に検査できるが、中国では米国の検査方法は認可されていない。(翻訳・編集/本郷)

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