元高が進行、中国輸出企業に影響も―中国メディア

Record China    2013年5月19日(日) 11時14分

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17日、元高が進行し、中国輸出企業への影響が懸念されている。写真は福建省の靴工場。

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2013年5月17日、中国経済網によると、中国商務部の沈丹陽(シェン・ダンヤン)報道官は16日に開かれた定例記者会見で、「人民元相場の上昇は中国貿易会社に大きな影響を与え、輸出企業にとっては不利な影響が多い。企業は長期的な経営の先行きに対する自信を失っている。中でも、注文があっても受注に踏み切れないという現象が際立っている」と表明した。

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中国外貨取引センターはこのほど、5月16日に銀行間外貨市場における人民元の対米ドル相場(仲値)が、6.2096元に達したと発表した。人民元相場(仲値)は9日に6.20元を切り、為替相場形成メカニズムの改革後の新記録となる6.1925元に達してから、5営業日が経過している。

急速な元高により、最も影響を受けるのは貿易会社だ。沈報道官は、「人民元相場が近頃高騰しており、輸入貿易の条件改善を促してはいるが、輸出企業の受注および利益に深刻なマイナス影響が生じている」と語った。

沈報道官は、「このマイナス影響は主に三つある。一つ目は、長期的な経営に対する不安から注文があっても受注に踏み切れないという現象だ。二つ目は、輸出の利益が狭められていることだ。中国商務部のサンプリング調査によると、1−4月の契約金額が大きく減少した企業は77.5%に達し、6.6%は正常な契約履行に影響が生じると表明した。また、73.4%は今年通年の輸出による利益が前年比で横ばいか減少すると予想した。三つ目は、中小企業の輸出への影響だ」と指摘した。

難関を乗り切るため、一部の企業は人民元建ての貿易決済に強い意欲を示している。中央銀行(中国人民銀行)は今後、クロスボーダー貿易・投資における人民元の使用範囲と規模の拡大を続け、年内に個人のクロスボーダー人民元決済を実現する計画だ。しかしこれは根本的な解決方法ではない。

これに対して一部の専門家は、人民元相場決定メカニズムの改革により、人民元を変動相場制に移行させるべきだと提案した。

中国農業銀行の向松祚(シアン・ソンズオ)チーフエコノミストは、「為替相場メカニズム改革、特に為替変動幅の拡大は、企業の危機意識の向上、為替リスク回避ツールによるリスク低減を促す。これは企業の産業アップグレード・モデルチェンジのペースを加速し、輸出商品の技術力と付加価値の増加、商品の国際市場における競争力と発言権の向上を促すだろう。当然ながら、為替相場メカニズム改革は貿易会社にマイナスの影響も与える。しかし人民元相場の一方的な上昇は、マイナス影響がプラスの影響を上回っている」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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