Record China 2019年6月24日(月) 14時50分
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中国湖南省懐化市新晃トン族自治県で、中学校のグラウンドの手抜き工事を指摘した教師が失踪し、16年後にそのグラウンドの下から遺体で発見された事件について、中国メディアの環球時報は23日、「事態に進展があった」と伝えた。
この事件は、2019年4月に別の事件で取り調べを受けた杜(ドゥー)容疑者が、03年1月に失踪したトウ世平(ドン・シーピン)さんを殺害し、中学校のグラウンドに埋めたことを自供したというもの。当局などが20日に中学校のグラウンドを捜索したところ、供述通り地面の下から遺体を発見した。トウさんの家族によると、工事を担当した杜容疑者は、当時の校長のおい。同校の教師だったトウさんは工事に問題があるとして承諾書へのサインを拒否し、県に通報した後に、行方が分からなくなったという。
報道によると、23日に湖南省公安庁の関係者が「DNA鑑定の結果、発見された遺体が失踪したトウさんのものであることが確認された」と発表した。
トウさんの娘は、「父は中学校の工事の質を断固として守ろうとしたことで、悪の勢力の手にかかった。父は、もし工事の質に問題があればサインはしないと言っていた」と語った。トウさんの家族によると、当時、同市教育局にグラウンドの工事の経済的な問題を指摘する匿名の手紙が送られ、その手紙が同県教育局へと転送された。杜容疑者はこの手紙をトウさんが書いたものだと疑い、憎しみを募らせていったと見られている。
また、事件が16年間発覚しなかったことについても疑問が残る。地元住民の間ではトウさんの失踪は有名で、杜容疑者に殺害されたのではないかとのうわさも流れていたという。トウさんの家族は、杜容疑者と黄校長が親族であること、ほかの親族や友人らにも政府部門で働いている人物が複数いたことで、「後ろ盾があったのではないか」と見ている。同市の紀律委員会は、関係者数十人から事情を聞くなどして、後ろ盾があったかについて調査を進めているという。
関係者によると、黄校長は杜容疑者がトウさんを殺害したことに関して知っていることはないとする一方、当時のグラウンド工事の入札が不適切であったことや、工事の予算が超過していたことに関しては自身の責任であると話しているという。(翻訳・編集/北田)
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