中国の薬物中毒者、若年化傾向が顕著に―シンガポール紙

Record China    2013年5月15日(水) 22時10分

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13日、シンガポール英字紙・ストレーツタイムズが「中国で薬物中毒者の若年齢化が進んでいる」と報じた。わずか10歳で常習者となるケースもあるという。写真は福建省福州市の薬物中毒者更生施設。

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2013年5月13日、シンガポール英字紙・ストレーツタイムズが「中国で薬物中毒者の若年齢化が進んでいる」と報じた。多くが合成麻薬を吸引しており、わずか10歳で常習者となるケースもあるという。環球時報が14日付で伝えた。

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これまで中国の薬物中毒者は学歴がなく、仕事もない中年男性がヘロインやアヘンを使用するというイメージが定着していたが、近年では子どもも含めた若い層に麻薬中毒者が増えている。薬物中毒の更生に関わる専門家によれば、若い世代はストレスから逃れたいという思いや、親が裕福であることを誇示したいという欲求から麻薬に手を染めるようになるケースが多いという。近年ではインターネットで情報が氾濫しており、周囲の影響を受けやすい若年世代にとって弊害となっている。

中国では1950年代にアヘンが根絶されたが、1970年代に改革開放政策が始まるとヘロインがまん延。政府統計による試算では、薬物中毒者は1990年の時点で7万人だったが、2011年には179万人にまで増加。実際に薬物を常習している人はさらに多いと見られる。

また、合成麻薬(MDMA)の中毒が増加していることも特徴だ。2011年、ヘロイン中毒者が薬物中毒者全体に占める割合は2008年の時点と比べて13%減少したが、合成麻薬メタンフェタミン(覚せい剤)の中毒者は14%増加しており、若者がバーなどで仲間に誘われて好奇心からメタンフェタミンに手を染め、中毒に至るケースが多いという。(翻訳・編集/岡田)

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