Record China 2019年6月19日(水) 11時20分
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18日、観察者網は、四川省で17日夜にマグニチュード6.0の大きな地震が発生した際、重慶市にある大学宿舎で屋外に避難しようとする学生に「顔認証システム」が立ちはだかり、入口に長蛇の列が発生するトラブルがあったと報じた。
2019年6月18日、中国メディアの観察者網は、四川省で17日夜にマグニチュード6.0の大きな地震が発生した際、重慶市にある大学宿舎では屋外に避難しようとする学生に「顔認証システム」が立ちはだかり、入口に長蛇の列が発生するトラブルがあったと報じた。
現地時間17日午後10時55分ごろ、四川省宜賓市を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生。記事によれば、成都市など四川省内および重慶市などで揺れを感じ、これまでに13人が死亡し、およそ200人が負傷した。
記事によると、この地震が発生した直後、重慶市の大学の宿舎で避難する学生が長蛇の列を作る動画がネット上で公開され、物議を醸した。動画には、宿舎の出入り口に顔認証によるセキュリティチェックを待つ学生が長い行列を作る様子が映っており、地震の緊急事態にもかかわらず各学生は顔認証を通らないと外に出られなかったと記事は伝えている。
ネットユーザーなどの情報によると、トラブルが発生したのは重慶大学の虎渓キャンパスで、避難する際に顔認証が必要だったうえ、事態が収束した頃には門限時間の同11時を過ぎていたことから、避難した学生全員に「門限破り」が記録されたという。
ネット上では、非常時に顔認証システムを解除せず学生の避難を遅らせたことについて疑問や落ち度を指摘する声が出ている一方で、同大学の学生からは「重慶ではそこまで大きな揺れはなかった。外へ出ようとした学生は余震の発生を警戒した人が一部で、なんとなく外へ飛び出そうとした人もいる。決して学校の落ち度ではないし、学校が無責任な対応を取ったわけではない」との意見が見られた。
また、動画を撮影したという学生も「学校は顔認証システムの解除が間に合わなかったのかもしれない。しかも、揺れが小さかったから宿舎を管理するおばちゃんも気にしなかったことも考えられる」と理解を示しているという。(翻訳・編集/川尻)
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