<中国気になる話>民主主義望む中国人は少数派か?ネット世論と現実の乖離―中国

Record China    2013年5月14日(火) 8時40分

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18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、記事「『中国人はどんな民主を求めているのか』著者インタビューを読む」を掲載した。写真は2012年10月、江西省徳興市の幼稚園で中国共産党全国代表大会を記念して革命歌を歌う園児たち。

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2013年4月18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、記事「中国に“右派”は8%しかいない、『中国人はどんな民主を求めているのか』著者インタビューを読む」を掲載した。

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「ネットを見ていると、中国政府に批判的な声ばかりで明日にも革命が起きそうなのに、現実社会に戻るとまったく何も起きていない。この違いが不思議です。」

これはある中国人の友人が私に話した言葉だ。中国のネットや知識人の間では西洋的な民主主義や市場経済的改革を支持する右派が主流という印象を受ける。だが実際の社会ではどうなっているのか?選挙がない中国ではなかなかその実数を把握できない。

この興味深い問いに、一つの答えを与えてくれる本が出版された。それが『中国人はどのような民主を求めているのか』、だ。3日付南方週末が著者インタビューを掲載している。

同書はアンケート調査で、中国人の政治的志向を調査、分析したものだが、その結果は驚くべきもの。ネットで圧倒的多数に見える右派はわずかに8%に過ぎなかったという。逆に個人の利益よりも国家を優先し、毛沢東時代を評価し、西洋的な普遍主義を否定的に見る左派が38%と圧倒的に多かった。

さらに「若者ほど西洋の政治方式=民主主義に賛同する傾向が高いが、実際の政治参加の意欲は低い。逆に年寄りほど西洋的な民主主義に否定的だが、政治参加への意欲は高い」「学歴が高いほど左派的な志向が強くなる一方、既得権益を持つ層として急進的な改革派好まない傾向がある」「民主はすばらしいと考える人間も、実は市民の権利や自由よりも「汚職対策」をしてくれる政治指導者を望んでいる傾向が明らかとなった」など、中国市民の政治意識を分析している。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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