シンクロの井村氏、中国代表コーチ退き、英国代表指導へ―中国メディア

Record China    2013年5月7日(火) 11時42分

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5日、シンクロナイズドスイミングの名指導者・井村雅代氏(62)が中国代表のコーチを退き、今夏の世界選手権(バルセロナ)まで英国代表のコーチを務めることを明らかにした。写真は12年6月、中国代表チームを指導する井村氏。

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2013年5月5日、シンクロナイズドスイミングの世界的指導者・井村雅代氏(62)が、昨年のロンドン五輪限りで中国代表のコーチを退いたことを明らかにした。井村氏は今後、今夏の世界選手権(スペイン・バルセロナ)まで英国代表のコーチを務める。6日付で網易体育が伝えた。

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井村氏は日中両国のシンクロ史上、最も傑出した指導者だ。1978年にシンクロ日本代表チームの指導を始め、2004年に辞職するまでの約30年間で、日本チームをアジアのトップに引き上げた。特に2000〜2004年は日本シンクロ界にとって最も収穫のあった4年間だった。井村氏の率いる日本代表はシドニーとアテネ五輪で銀メダルを獲得。2001年の福岡での世界水泳選手権では金メダルを手にし、欧米人選手が独占していたシンクロの牙城にアジア人として初めて食い込むことができた。

アテネ五輪後に日本代表コーチを退任していた井村氏は、2006年に中国代表チームの監督に就任。井村氏のこの決定に対し、日本のスポーツ界や国民からは「ライバルである中国チームに日本の技を教えることになる」として「裏切り行為」との批判も出ていた。

中国代表チームの監督となった井村氏は数々の巨大なプレッシャーのなか、大きな成果を勝ち取った。2008年の北京五輪では中国にとって初となる銅メダルを獲得。2011年の上海・世界水泳では銀メダル6個、銅メダル1個を手に入れた。昨年のロンドン五輪ではチーム種目で銀、デュエット種目で銅と、驚異的な進歩を世界に示した。

井村氏は中国での指導を終えて、新天地・英国で新しい人生をスタートする。日本の「シンクロの母」、中国では「シンクロの歴史を作った人物」である井村氏が、英国でまた新しい歴史を作ってくれることをわれわれは大いに期待している。(翻訳・編集/本郷)

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