Record China 2019年6月13日(木) 0時0分
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11日、環球時報は、米空軍の第65アグレッサー飛行隊がF-35A戦闘機を中国のJ-20戦闘機の仮想機として導入を検討しているとの情報について、中国の専門家が「J-20を想定するには無理がある」との見方を示したと報じた。写真はF-35。
2019年6月11日、環球時報は、米空軍の第65アグレッサー飛行隊がF-35A戦闘機を中国のJ-20戦闘機の仮想機として導入を検討しているとの情報について、中国の専門家が「J-20を想定するには無理がある」との見方を示したと報じた。
記事は、再建された同飛行隊がF-35A戦闘機を装備するとの情報が広く注目を集めており、米軍からは仮想敵部隊に導入するF-35Aがどのタイプの戦闘機を模倣するのか明言されていないものの、「多くのメディアがJ-20を想定したものと予測している」と伝えた。
そして、同飛行隊が所属する米軍第57航空団の指揮官がSNS上に、黒塗りのF-35戦闘機がF-16Cと一緒に飛ぶレンダリング図を掲載したと紹介。他国の戦闘機を模倣して塗装されたものとの見方が出る一方で、中国の匿名の軍事専門家が「黒塗りの塗装は昼間の光学偽装に向いておらず、ステルス性を持つ第5世代戦闘機の塗装ではなさそうだ」と指摘したと伝えた。
記事は、「現在の全天候型の戦闘機に施される塗装は主に、空の色に融け込みやすいグレーを基調としたもの、低空飛行による防御突破を想定して上部を迷彩柄にして腹部を青またはグレーにしたもの、そして相手の視覚的判断を狂わせるための不規則や色彩と模様を採用したものの3つに分けられる」とし、「J-20を含め、プロトタイプ機や実証機では濃いグレーや黒の塗装が施されるが、これは作戦上の必要性に合わせた塗装ではない。米国のB-2ステルス爆撃機が黒いボディーをしているのは、夜間爆撃における光学偽装をしやすいためだ」と解説した。
その上で、専門家は「少なくとも塗装から見て、真っ黒なF-35にJ-20やSu-57との類似点は見いだせない。機動性やレーダー反射面積、航空電子性能も大きく異なる。F-35は超音速巡航能力を持っていないうえ、加速能力も不十分。近距離戦闘能力も劣っている。ステルス性や航空電子システムは先進的だが、F-35が他国の特定の第5世代戦闘機を上手に模倣することはできない。あくまで、第5世代戦闘機の大まかな性能的特徴を模倣できるに過ぎない」との見方を示したと伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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