Record China 2013年4月29日(月) 8時10分
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27日、中国のブログサイトに「中国が日本の救援を拒絶したのは損失」と題した記事が掲載された。写真は地震後2日目の被災地、四川省雅安市。
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2013年4月27日、中国のブログサイト・捜狐博客に「中国が日本の救援を拒絶したのは損失」と題した記事が掲載された。以下はその内容。
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中国四川省で再び大地震が発生した。その日、日本の安倍晋三首相は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と李克強(リー・クーチャン)首相に、地震被災者とその家族に対する深い哀悼の言葉を述べ、日本はすでに被災地救済に必要な最大限の準備をしていると伝えた。しかし、中国側は「今後何か必要なことがあれば日本側に連絡する」とだけ答え、日本の申し出を婉曲に拒絶した。
この政府の対応について、多くの中国人がインターネット上で「よくやった」と称賛している。だが、中国政府のこの対応は民衆への迎合主義が外交政策上に表れたものであり、国家間の交流が政治化した結果、政府は一部の反日感情に迎合するために民族主義と民族防衛のイメージを確立してしまった。
中国は日本の救援を拒絶しながら、ロシアの救援隊員198人(政府系メディア発表)を被災地に入れている。この点を記者に追及された華春瑩(ホア・チュンイン)外交部報道官は、「被災地の状況から外国の救援隊や医療チーム、物資は必要ないと判断した」と答えたが、事実とかみ合っておらず説得力に欠けたものだった。
日本の災害救助は誠意によるものだ。谷口智彦・内閣官房審議官は22日、中国メディアに対し、「日本は東日本大震災での中国の多大なる支援を感謝している。機会があれば国際緊急救援隊を四川省に派遣したい。これは両国の関係改善のチャンスだ。日本は中国へ恩返しをしたいと思っている」と発言。日本には災害救助の豊富な経験があり、赤外線探知機や音響探知機、救助犬なども充実していると強調した。
もちろん日本は「救助隊を派遣することで日中関係を好転させたい」との政治的思惑もあるだろうが、災害救助は人道主義的見地からのもので、善意から出たものだ。それを中国は偏ったナショナリズムと国家間交流を政治問題化させたことで拒絶した。これには少なくとも3つの損失がある。
1つは外交上の礼を失したこと。政治は政治、人道主義は人道主義だ。これを混同して援助を拒絶するなど失礼だ。2つ目は中国のイメージの悪化。日本を拒否して、ロシアを受け入れた中国の外交姿勢は国際的イメージを損ねるものであり、その外交手段は未熟で柔軟性に欠けている。3つ目は、災害対策にとって損失だということ。地震国である日本は、防災や災害救助、災害復興の豊富な経験と知識を持っている。その日本から学べば、中国は被害を最小限に抑えられるだけでなく、災害復興の大きな足がかりを得られただろう。(翻訳・編集/本郷)
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