<四川地震>耐震設計の中学校校舎損壊、校長「品質に問題なし」―四川省雅安市

Record China    2013年4月28日(日) 10時47分

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25日、四川省雅安市で20日に発生したマグニチュード(M)7.0の地震によって、08年の四川大地震後に「M8の地震にも耐えられる」として再建された蘆山中学校の校舎外壁に複数のひび割れができ、教室内の壁には大きな穴があいていることが分かった。

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2013年4月25日、四川省雅安市で20日に発生したマグニチュード(M)7.0の地震によって、08年の四川大地震後に「M8の地震にも耐えられる」として再建された蘆山中学校の校舎外壁に複数のひび割れができ、教室内の壁には大きな穴が開いていることが分かった。中国紙・新快報が伝えた。

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同校の校舎は、08年に発生した四川大地震の影響で危険な建物として指定された後、中央政府及びマカオからの支援によって再建され、12年12月末から使用開始されたばかりだった。

地震が発生した20日の朝、校舎内には授業中だった教師と生徒計350人がいたが、逃げる際に擦り傷を負った生徒2人以外にけが人はなく、全員無事だった。しかし、校内の建物は大きな被害を受けた。

校舎には現在、「危険、近寄るべからず。一時使用停止」と書かれた注意書きが張られており、各教室内は机や椅子、教科書などが散乱している。また、教室と教室の間の壁の損壊程度が最もひどく、大きな穴が開いている状態で、校舎の外壁には程度の異なるひび割れが多数できている。

しかし、こうした状況について、楊元明(ヤン・ユエンミン)校長は「被害の程度がひどいのは造作の部分で、外壁のひび割れは大した問題ではなく、校内の建物の品質は良い」と話した。

また、華南理工大学建築設計院の専門家・方小丹(ファン・シャオダン)氏は、被害を受けた校舎の写真を見て、「損壊が深刻な教室の壁は建物の主要部分ではないため、これによって校舎が危険な建物であるとは認定できない」と語った。

一方、ネット上で広がっている「M8の地震にも耐えられるよう再建されたはずなのに、M7の地震に耐えられなかった」との声に関しては、建物の耐震設計の基準は、地震のエネルギーの大きさを示すマグニチュードではなく、震源からの距離などによって各地域でそれぞれ異なる、揺れの大きさを示す震度に基づいて決められているとし、「例えばM7の地震で、震源に近ければ震度9もあり得る。従って、仮に蘆山中学校が震度8に耐えうる設計だったとすれば、損壊が起きても不思議ではない」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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