Record China 2013年4月20日(土) 23時10分
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18日、中国人民大学国際関係学院の張鳴教授はブログエントリーを発表、奇天烈な抗日戦争ドラマが粗製乱造されている理由を分析している。写真は抗日戦争映画の1シーン。
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2013年4月18日、中国人民大学国際関係学院の張鳴(ジャン・ミン)教授はブログエントリーを発表、奇天烈な抗日戦争ドラマが粗製乱造されている理由を分析している。
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手榴弾を投げて飛行機を撃墜する、日本兵を手刀で両断、抗日女性英雄が性的暴行を受けたかと思えば次の瞬間にわずか1本の矢でその場にいる日本兵全員を殺害……こうした奇天烈な抗日戦争ドラマは日々テレビで放映されている。
なぜこんなドラマが粗製乱造されているのか。政府部局が特定の目的で作った作品以外、ドラマ制作は金もうけが目的だ。ドラマで金をもうけるためにはテレビで放映することが必要だが、中国ではその前提として政府の検閲を突破することが求められる。
しかし中国ではスパイ物、宮廷劇、タイムトラベル物など人気ジャンルが次々と規制されている。こうした中で検閲を通しやすいテーマが“政治的に正しい”と見なされている抗日戦争ドラマなのだ。そのため抗日戦争ドラマに武侠物などの要素を詰め込んだ奇天烈な作品が登場している。
問題は権力を持つ者がドラマにあれこれ口を挟み、規制していることにある。ある人は、中国の核工業、宇宙産業が発展した理由は専門的過ぎて素人の権力者が口を挟めなかったためと言っている。ところがドラマとなると、素人でもあれこれ注文をつけることができる。
こうした構造を変えないかぎり、中国のドラマは変わらない。たとえ奇天烈な抗日戦争ドラマがなくなったとしても、今度は別の同じようななジャンルが登場するだけだろう。(翻訳・編集/KT)
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