日本のデジタル製品輸出が好調なものの、中国の対日農産物輸出は大幅減少

Record China    2007年4月9日(月) 11時2分

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日本貿易振興会(ジェトロ)は2006年の日中貿易に関するレポートを発表した。日本のデジタル製品の輸出増が目立った一方で、ポジティブリスト制度の実施で中国の対日食品輸出の伸びが鈍化したことも目につく。

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日本貿易振興会(ジェトロ)は2006年の日中貿易に関するレポートを発表した。

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日本の対中輸出はデジタル製品を中心に大幅な伸びを記録した。特に高級デジタルカメラ・デジタルビデオの対中輸出額は前年比102.9%と急増している。自動車の対中輸出額も前年比15.9%の高い伸びを示している。対中輸出額全体で見れば、日本の対中輸出額は15.6%の増加。2005年の8.8%の伸びと比べ、急速に輸出が拡大した。

一方、中国の対日輸出額の伸びは鈍っている。2006年の伸び率は8.5%と2005年の15.8%の半分だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)北京代表所・真家陽一副所長は「日本のオーディオ製品・オフィス機器の需要が減少したこととポジティブリスト制度の実施による農業輸出の減少が影響している」とコメントした。

特に残留農薬を厳しくチェックする、ポジティブリスト制度の影響は大きい。2006年の食品分野の対日輸出額はわずか1.8%の増加で、しいたけ・エンドウ豆を筆頭に農産物の輸出額は大幅に減少した。ポジティブリスト制度により輸入が許可されなかったのはこれまで264件の事例があり、中国からの輸出品が最多の87件を占めた。中国の関係部門では、ポジティブリスト制度は非関税障壁だとして反発を強めている。(翻訳/編集・高口康太)

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