西村 健 2019年5月27日(月) 0時30分
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アリババ直営のニューリテールショッピングモール「亲橙里(チンチェンリー)に行ってきた。
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杭州の最近の注目は、なんといってもアリババ(阿里巴巴集団)である。世界的な企業になったこの企業にとって、杭州は馬雲(ジャック・マー)という伝説の創業者の出身地であり、はじまりの地である。
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■アリババタウン!
ということで、アリババ直営のニューリテールショッピングモール「亲橙里(チンチェンリー)に行ってきた。当初はアリババ社員向けに作られたわけだが、この中にはアリババが自ら運営するリアル店舗を中心としたモールがある(と言っても小さいけどね)。
地上階は上から、顔認証でスムーズに入れるらしい映画館、様々なレストラン、中国最大のネットショッピングモールであるタオバオのお店(なんだか無印なんとかみたいな感じの)、高級お茶販売店など少しセレクトショップみたいな感じのストアである。地下階は傘下食品ス-パーやフードコートなどが並ぶ。AIスピーカーであったり、小物であったり、子供のレゴであったり、結構な買い物ができる。
まずはいってみるとそこには巨大なサイネージが。何を示しているのかというと!どれだけ人がいるのか、どこにいるのか(ヒートマップ)、Co2はどれくらい排出しているのかなどなど。1階の巨大サイネージで「可視化」される。環境問題についても完全に「可視化」してしまっている…こんな店は日本ではまだ知らない。
■「飛行機機長体験」「着せ替え」で楽しめる
またエンターテイメントも充実。なんと飛行機の機長体験ができるお店もあったりする。
さらに、あるアパレルショップでは、自分のアバターを作り、それに従ってプロポーションを変更して、それに見合う洋服をオンラインで着せ替えることができた。しかも、女装(笑)。
「バーチャル・フィッティング・システム」というCloudreamという深圳のスタートアップが開発した技術らしい。体形を合わせて、洋服のスタイリングしてくださり、QRコードでの購入もできるようだ。
■お札での決済は面倒
地下一階のスーパーやフードコートでは、電子決済(QRコード)が普通であり、もちろんテクノロジーが支えている。理由があってスマホが使えなかった筆者は、土産1つ購入するのにも、特別なレーンでの支払いをしないといけなかった。フードコートでは、麺を購入したが、店員が店先で対応できず、わざわざ違うところ(本部)までいって清算してくるという手間をかけてしまった。おじいさん、おばあさんでさえ、手慣れた手つきでやっている。
ほとんどが電子化。さすがアリババタウン。そして、それを支えるアリペイといった技術。しかも、店員がとっても優しくて人間性に溢れている。いろんな意味で、なんだか日本は置いて行かれているような気がする1日だった。
■筆者プロフィール:西村 健
1975年の東京生まれ。慶應義塾大学法学研究科修士課程修了。アクセンチュア株式会社、(株)日本能率協会コンサルティングを経て、NPO法人日本公共利益研究所を設立。さまざまな行政改革やデータ分析・アナリティクスによる業務改革で手腕を発揮。中国のICTビジネスや中国政治に精通しており、中国の風水・道教を研究している。twitterはこちら
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