金正恩第1書記の狙いは何か?それは米国との国交樹立―台湾メディア

Record China    2013年4月12日(金) 16時6分

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11日、挑発行為を繰り返している北朝鮮の狙いは「米国との国交樹立」だと台湾の学識者が指摘した。資料写真。

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2013年4月11日、台湾政治大学外交学部の劉徳海(リウ・ダーハイ)教授は、威圧的な行動を重ねている北朝鮮の狙いを「米国との国交樹立」だと指摘した。台湾の聯合早報(電子版)が伝えた。

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劉教授は「理性的にみれば、戦争が勃発することはありえない。北朝鮮の挑発行為は米国を交渉のテーブルにつかせるための駆け引きにすぎないが、米国の反応は極めて冷静だ。ケソン(開城)工業団地の封鎖は韓国側に大きな損失を与えたが、北朝鮮の損失はさらに大きい」と説明した。

同教授は「北朝鮮が本当に戦争を起こす気があるかどうかは、ミサイルの目標地点で判断できる。戦争を起こしたいなら、韓国の首都ソウルを狙うはずだ。もし、ミサイルが沖縄やグアムを狙うのなら、それは侵略戦争に他ならず、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の精神状態がおかしいとしか言いようがない」と指摘する。

「米国に勝てないことは北朝鮮も当然分かっている」と同教授。それでも挑発行為を繰り返す北朝鮮に対し最も神経をとがらせているのは、韓国と日本だという。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は北朝鮮との対話を希望しているが、米国は依然として強硬な態度を示しており、今後の展開を見守る必要がある。

劉教授は「金第1書記が望んでいるのは米国の食糧支援ではなく、さらに一歩踏み込んだ米国との国交樹立だ。そして米国に対し、経済封鎖の解除と、北朝鮮の核保有を認めるよう要求するだろう。しかし米国は今のところそれを望んではいない」と語った。

また、「北朝鮮にとっての対話の優先順位は、米国、韓国、中国の順だ。06年に行った第1回核実験では、その後の6カ国協議で北朝鮮は米国から満足のいく結果を引き出しており、今回の狙いもそれと同じだ」とし、「北朝鮮に対する主導権争いから、米国と韓国の関係に亀裂が入れば、事態は混迷を極め、戦争に発展する可能性もある」と危惧している。(翻訳・編集/本郷)

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