WHO見解「河川に大量遺棄の豚の死骸、鳥インフルエンザとは関係なし」―中国

Record China    2013年4月9日(火) 18時13分

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8日、中国で感染が広がっている鳥インフルエンザ(H7N9型)について、先に報道された「河川に遺棄された大量の豚の死骸」と関連性があるのではないかとの声が各方面から挙がっている。写真は3月27日、江西省で発見された豚の死骸。

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2013年4月8日、中国で感染が広がっている鳥インフルエンザ(H7N9型)について、感染の確認されている地域が上海市を中心とした華東地域に限られているため、先に報道された「河川に遺棄された大量の豚の死骸」と関連性があるのではないかとの声が各方面から挙がっている。これについて、世界保健機関(WHO)中国駐在代表マイケル・ジョン・オリリー氏は8日、「現段階では両者の関連性を特定するには至らない」としている。また、「H7N9型鳥インフルエンザの人から人への継続的な感染力が確認されていない以上、各国に対して渡航および貿易上の制限措置をとることは推奨できない」と重ねて発言した。新京報の報道。

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今年3月、国内各地の河川や湖で遺棄された動物の死骸が大量に発見され、繰り返し報道されている中国。特に注目を浴びたのは、上海市を流れる黄浦江の上流で約1万匹の豚の死骸が見つかった事件。浙江省の養豚業者が不法投棄したと考えられているが、真相はいまだ闇の中。黄浦江は上海市民の大切な飲み水の水源であり、多くの市民が「遺棄された死骸が病死した豚だったら…」と、水や食肉の安全に不安を募らせた。なお、当局の公式発表では「大部分の死骸は凍死した豚であり、水質に影響はない」とされている。

そこへ来て、鳥インフルエンザの感染拡大が市民の不安をよりあおることになった。「遺棄された豚は、まさか鳥インフルエンザに感染したものだったのでは?」というわけである。

過去2週間にわたって中国国家衛生・計画生育委などと連携し、感染事態の把握に努めてきた前出のWHOのオリリー氏はこれについて、「豚の死因はさまざまなものが考えられ、鳥インフルエンザの人への感染と関連づける結論には現段階では至っていない」とした。また、これまでに検査対象となった豚の死骸からはH7N9型のウイルスは検出されていないという。(翻訳・編集/愛玉)

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