2013年4月5日、英デイリー・メール紙によると、英国の一般家庭で分別された資源ゴミが海外へ運ばれて捨てられていることが明らかになった。政府の統計では、回収された家庭ゴミの43％が再利用されているとされているが、実際にはそうした“資源”の大部分はゴミ処理施設が受け入れ拒否しており、最終的に海外で処分されているという。7日付で参考消息（電子版）が伝えた。

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記事によると、本来ならば資源として扱われるはずだった年1200万トンに上る再利用可能なゴミが自治体から委託を受けた業者によって中国やインド、インドネシアなど海外に運ばれ、埋め立てなどで処分されているという事実を政府大臣たちも認識していることが、英国環境・食料・農村地域省 （DEFRA）の公開した文書から明らかになった。その規模はここ10年で倍に上っているという。

英国政府は一般家庭でもゴミの分別を徹底するように奨励しており、海外に運ばれたゴミは資源として再利用されることが法的に取り決められているが、実際にはそうした“資源”が単なるゴミとして取り扱われ、さらに別の国に輸送されて処分されるケースもあり、英国民の努力がまったくの無駄になっていることが明らかになった。（翻訳・編集/岡田）