Record China 2013年4月6日(土) 21時40分
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2日、英紙は「北朝鮮をおとなしくさせるには電話1本で事足りる」と題した記事を掲載した。写真は上海芸術博覧会に展示された金正恩第1書記の肖像画。
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2013年4月2日、英紙フィナンシャル・タイムズは、シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策学院のキショール・マブバニ院長の「北朝鮮をおとなしくさせるには電話1本で事足りる」と題した記事を掲載した。5日付で新華国際が伝えた。
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朝鮮戦争の休戦協定白紙化宣言や原子炉の再稼働など、エスカレートする北朝鮮の挑発に対し、米国は対話のテーブルには直接着かず、北朝鮮を孤立させ、制裁しようという方向で動いている。しかし、この考えは誤りであり、米国は古くから存在する「外交の知恵」に背いている。
北朝鮮が実際の戦闘行為を選択する心配はある。しかし、その歴史を見れば、挑発的な言動が世界の注目を集め、譲歩を引き出す唯一の方法であると考えていることははっきりしている。
一方、米国には北朝鮮と外交関係を樹立すべきであると主張する識者は存在しない。なぜならば、こうした主張は北朝鮮を支持しているとみなされるからである。
世界の歴史を見れば、数千年来の敵同志であったとしても相手と対話する「外交」という手段が問題解決の最も優れた方法であることがわかる。中国とベトナム、ロシアとポーランド、インドとパキスタンなど、対立していたにもかかわらず外交関係を樹立して相互に対話を実施し、問題解決を図ってきた。外交はすでに普遍的な方法になっているのである。
ただし、米国だけは例外である。米国と北朝鮮の外交官は数多く接触を持ってきたが、それだけでは不十分だ。米国も他国と同様にすべての敵と対話を始めるべきである。
米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン氏が北朝鮮を訪問し、金正恩第1書記と会談した際に「オバマ大統領から電話してもらいたい」とのメッセージを預かったことを帰国後に明かした。金正恩第1書記はなぜオバマ大統領との対話を希望したのか?
その他の敵対している国を見ると、こうした国々のほとんどが電話を通じて外交を実行している。数千年来の「外交の知恵」を具体化しているのである。フランス国王ルイ14世の特使がその著書の中に記した「道理にかなう方法がすべて効果がなかった場合を除き、武器によって自身の権利を証明すべきでない」という忠告に、オバマ大統領は耳を傾けるべきであろう。
北朝鮮はその脅威がどれ程のものなのか計り知れない恐ろしい国である。しかし、北朝鮮と対話しなければ、その実態をはっきりさせることはさらに難しい。米国は古来の知恵に従うべき時である。(翻訳・編集/HA)
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