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大学教授の「女子大生は1時間目休んで化粧してもOK」発言に物議―中国

Record China    2013年3月31日(日) 22時43分

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26日、中国の大学教授が「女子大生は1時間目を休んで化粧してもOK」と発言し、物議を醸している。写真は江西省九江市の大学。

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2013年3月26日、広東外語外貿大学・中国語言文化学院の何光順(ホー・グアンシュン)准教授が最近、授業で「女子大生は十分な時間を用いて身繕いをするべきで、10時に始まる2時間目の授業に間に合えばそれでいい。7時から9時までの時間は化粧に使い、優雅な姿で登校すれば、男子学生は感動と励みを得、奮闘する力が出てくる」と発言。ネットユーザーらの間で物議をかもしている。北京晩報が伝えた。

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広東省広州市の夕刊紙「羊城晩報」の23日の報道の中でも、何准教授は「女子大生は化粧をするべきという意見に、差別的な見方はみじんも含まれていない。本意は女性の負担を軽減することにある」と持論を堅持。「現在の女性は家庭内の重い責任を負う必要があるだけでなく、男性と共に学び、働かなければならず、自分に気をかける時間がほとんどない。学校が早朝の1時間目の授業を取り消すか、化粧の仕方など女性関連の勉強をする授業に変更し、女子大生に選択の余地を与えることができれば、女性にとっては負担の軽減につながるに違いない」と指摘している。

女子大生に化粧をするよう勧めるのは、確かに差別的な見方とはいえない。しかし、何准教授はもしかすると、同意見はある観点から考えると、「男性に対する差別」につながるということを理解していないのかもしれない。現在の若い男性は、スキンケアに気を使い、化粧をする男性さえいるなど、身繕いの点で若い女性に一歩も引けを取ってはいないということを知っておかなければならない。最近、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」では、ある男子高校生のスキンケアに関する投稿が話題になった。同投稿には、スキンケア商品がズラリと並び、繁雑なスキンケアの過程が記されている。同投稿に、「女性顔負け」と完敗を宣言する女性たちもいる。つまり、男性にも女性にもそれぞれの美に対する追求があるということだ。

もし女子学生は化粧をし優雅な姿で登校するために1時間目の授業は受けなくても良いというなら、男子学生も、スキンケアをしたり、筋トレをしたり、服を選んだり、鼻毛の手入れをしたりするための時間が必要で、同じように1時間目の授業を受けなくても良いようにする必要があるのではないだろうか。女子学生が美しい姿で登校すると、「男子学生は感動と励みを得、奮闘する力が出てくる」というなら、同様のことを男性側がすれば、女性にもそのような作用をもたらすことができるのではないだろうか。イケメンの魅力に関しては、最近中国を訪問して熱烈な声援を受けた英サッカー界のスーパーヒーロー、デビッド・ベッカムを見れば一目瞭然だ。

率直に言うなら、大学の教授にはもっと気をかけるべきことがあるのではないだろうか。どの教科を教えていようと、女子大生に身繕いに気を使うよう勧めることに頭をひねるよりも、もっと大切なことがあるのではないだろうか。現在、中国の大学教育は度々非難の的となっている。それは、早朝の1時間目の授業の内容が難しすぎるがゆえに、学生が寝起きのままのような姿で授業に出なければならないほど疲れているからというわけではなく、学生が専門知識を教授に教えられるだけで、人間としての基本的な道徳教育が欠如していたり、専門知識でさえままならない状態が見られたりするからだ。このような状態に、大学生は卒業後、職業学校に通い、勉強し直すというニュースを良く耳にする。

中国では「1日の計は朝にあり」と古くから言う。1時間目の授業は、最も頭がさえ、精力に満ちている時間帯で、専門的な授業でなくとも、心を養うために読書をしたり、社会問題を研究して、独立する精神を培ったりするのに最適な時間であるはずだ。男子学生であれ、女子学生であれ、最も美しい自分を他の人に見せたいのであれば、その分早起きすればすむことだ。美貌と朝寝坊の共存は不可能。何かを得るにはそれなりの犠牲が必要なのだ。男子学生、女子学生、いずれにしても社会に出る前にまず、自分の時間管理を学ぶことから始めてみてはどうか。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)

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