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韓国、半導体分野で深刻な人手不足に?=韓国ネット「政府が現場の声を聞かない」「一番の問題は…」

Record China    2019年5月7日(火) 21時50分

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25日、韓国メディア・韓国経済は「企業に半導体を任せて知らんぷり…政府、ソウル大にも10年間支援せず」と題する記事を掲載した。写真はソウル大。

2019年4月25日、韓国メディア・韓国経済は「企業に半導体を任せて知らんぷり…政府、ソウル大にも10年間支援せず」と題する記事を掲載した。

記事によると、韓国雇用労働部の推算では2026年までに半導体分野の働き口は約4万3000件も増える見通しだ。サムスン電子も24日に「半導体ビジョン2030」を発表し、非メモリー分野で先端研究開発(R&D)の人材1万5000人を採用すると発表したという。

こうした中、韓国内の主要工科大学の教授らは「現在の傾向が続けば、半導体分野で深刻な人手不足が生じるだろう」と懸念しているという。ソウル大学機械航空工学部のパク・ヒジェ教授は「半導体分野はメモリー・非メモリーを問わず教えられる教授がおらず、まともな実習装備もない。ソウル大学の半導体研究所は08年以降の10年間で政府の支援を1度も受けたことがない」と話している。成均館(ソンギュングァン)大学半導体システム工学科のハン・テヒ教授は「半導体分野はこれまでサムスン電子がうまくやってきたこともあり、あえて政府が支援しなければならないという考えがなかった。その結果、国策としてR&D課題を選定した時も半導体関連プロジェクトはいつも後回しにされてきた」と指摘している。こうした状況について記事は「R&Dの資金が減少し、大学が半導体分野の研究を回避した結果、人材養成を担当する専門家が不足するという悪循環が続いている」と説明している。

また、記事は「大学の教授評価システムも半導体の専門家不足と無関係ではない」と指摘している。韓国の大学では理工系の教授を評価する際に「Nature」や「Science」などの学術誌に掲載された論文の数を主な物差しとしているといい、パク教授は「国内の主要工科大研究者が国際学術誌データベースSCI級の論文を書くことに没頭しているため、半導体分野などとの産学協力は後回しにされている」と主張しているという。

このニュースを受け、韓国のネット上では「10年ってことは…李明博(イ・ミョンバク)元大統領や朴槿恵(パク・クネ)前大統領の時から支援しなかったってこと?」と驚くコメントをはじめ、「大学生はみんな公務員の準備をしてるっていうのに、何が半導体だ」「(大統領など政治家は)票が取れる福祉やインフラにばかり予算を使うからね」「政府が現場の声を聞こうとも思ってないから」「実習装備がないからだって?。工科大学を無視する社会的現象が20年も続いたからだ」「研究費への支援は十分。一番の問題は研究費をごみのような論文に使ってしまうこと。教授が昇進や業績評価に命をかけてるから出版のための研究ばかり」などと指摘する声が寄せられている。

その他「なんなら韓国行政安全部の秘書室もサムスンに任せたら?。今よりもずっと効率がよくなると思う」「成功するとは思えない板橋(パンギョ)ベンチャータウンに政府の予算を使うより、まずは人材育成を支援してほしい」と訴えるユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)

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