ヨーロッパは「買い物皇帝」中国人観光客のために変わる必要がある―独誌

Record China    2013年3月19日(火) 18時51分

拡大

15日、ドイツ誌デア・シュピーゲルは、欧州の観光業は中国人観光客のニーズに合わせ改善の必要があると報じた。写真は上海市にある有名ブランド店。

(1 / 8 枚)

2013年3月15日、ドイツ誌デア・シュピーゲルは、欧州の観光業は中国人観光客のニーズに合わせ改善の必要があると報じた。16日付で環球時報が伝えた。

その他の写真

11年、中国人観光客がドイツの免税店で使った金額は1人当たり536ユーロ(約6万7000円)。中国人観光客ブームに沸くヨーロッパだが、ホテルや旅行業者にとって、裕福な中国人観光客は往々にして難しい客人という。

ヨーロッパ観光委員会(ETC)がヨーロッパを訪れた中国人観光客のブログを追跡調査したところ、中国人はいちようにヨーロッパの青い空、時間に正確な列車を喜ぶものの、複雑なビザ手続きや、中国語での情報の少なさ、中国のクレジットカードが使えないことが多いなどの不満も抱いていることが分かった。また、法律に則して週末は閉店する宝石店や、ホテルで中国式の朝食を提供されないこと、部屋にお湯の入ったポットの用意がないことに多くの不満を抱くことも分かった。

中国人観光客にとっては、遥か彼方の国で過ごすことがステイタスだ。ドイツ未来研究所の責任者であるシュタインミュラー氏は「中国人観光客は皇帝のようなもてなしを期待しているため、ヨーロッパ観光で『格下げ』されたような失望感を感じるのでは」と解説する。

ヨーロッパ人が中国人からたくさん稼ごうとするなら、これまでヨーロッパの一流ホテルが裕福な湾岸諸国の客をもてなしてきたように特別なサービスを提供すべきである。中国出境游研究所(COTRI)のアールター所長は、「中国人は二級市民ではないと理解しなければならない」と強調する。もしホテルが「第三世界から来た客」として中国人に応対すれば、金持ちの中国人は怒った勢いでホテルを買収しかねない。また、中国人は営業時間の拡大など、ヨーロッパ観光業の規定を変えるだろう。中国の観光業が欧米人観光客の需要に合わせ、どのホテルでもヨーロッパ式の朝食を用意したのと同じように、ヨーロッパが中国人観光客に合わせるようになるのは時間の問題だろう。(翻訳・編集/中原)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携