みなが戦々恐々。もっとも危ない小学校―山西省忻州市

Record China    2007年4月4日(水) 1時4分

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山西省忻州市の解原郷上社村小学は50年前の老朽化した建物を臨時校舎にしている。危なくて貸せないと断る所有者に、責任者は「死者が出ても所有者に責任はない」との合意書を提出したという。まさに筋金入りの危険物件だ。

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一見すると廃屋に見えるこの建物は、山西省忻州市忻府区の解原郷上社村小学校の校舎だ。130人余りの小学生と8人の教師が在籍している。建物の所有者・趙亮山(チャオ・リャンシャン)氏はいつ倒壊してもおかしくないといったんは貸し出しを断った。しかし責任者はなんと「死者が出ても趙氏には責任がない」との合意書を書き、説得したという。

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解原郷上社村小学校は2001年に以前使っていた校舎が老朽化のため危険だと判断され、新校舎への移転が決まった。しかし村役場と区教育局の対立から新校舎が準備できなかった。そこで仕方なく近隣の村民・趙さんが買収していた元村役場を臨時校舎とした。ところがこの臨時校舎も50年も前の建物で、老朽化が激しい。校舎のいたるところに「危険」と大書されているのが目につく。ある教師の話では、天井や壁がぼろぼろと落ちてくるのは日常茶飯事で、ある時はなんの気なしに壁を押したところ、部屋全体がゆれはじめたため、慌てて避難したという。村には小学生が300人いるが、この危険な校舎に通わせることを嫌って、半分以上の生徒が別の学区の小学校に通っているという。

移転予定から6年も経つにもかかわらず、いまだに新校舎が完成しない原因は村役場と区教育局との対立にある。村側は、区教育局の設計案では教室が足りないと主張している。区教育局は、村側は建築予定地を確保せず、以前の校舎の跡地に建ててはどうかとの区教育局の提案にも同意しないため、話が進まないと主張している。互いに責任をなすりつけあっている形だが、子供たちの安全のために一刻も早い解決を望まれる。(翻訳/編集・高口康太)

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