Record China 2019年4月12日(金) 10時10分
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9日、鳳凰網は、ソニー没落の原因について分析する記事を掲載した。資料写真。
2019年4月9日、鳳凰網は、「なぜソニーは没落したのか」と題する記事を掲載した。
記事は、「ソニーといえばかつては世界で最も優秀な電子製品製造企業と言われ、世界経済をけん引していた企業だが、近年では業績が振るわない」と紹介。北京市にあるスマートフォン工場での生産を3月末で終了することを決定したことを伝えた。
記事は「特に、スマートフォン分野での低迷が続いており、現在のソニーの世界市場シェア率は1%に満たない現状だ」と指摘。「かつての製造の神であるソニーが、なぜここまで落ちぶれてしまったのか」と疑問を投げ掛け、その答えとして三つの理由を挙げた。
まず「技術的な優位性が長く続いたため、新技術の開発を怠ったこと」だ。記事ではアップルの例と比較。「ジョブズ氏がアップルに戻った1998年ころはソニーの天下だったが、20年が経過した今、アップルが世界の覇者となっており、ソニーは没落した」と指摘し、「(ソニーは)自分の成功におぼれて抜け出せなかった。インターネット時代における技術的優位性は非常に強く、ソニーがいかに高い技術で乗り越えようとしても希望はない」と論じた。
二つ目は、「利益を独占したいとの心理」を挙げた。「ソニーが市場で圧倒的優勢だった時代に、デジタル音楽著作権の保護規格制定というチャンスがあったが、独自規格に固執したため、ユニバーサルやワーナーはアップルのitunesへと流れてしまった」と分析した。
三つ目は、「ソニー内部でけん制し合ったこと」だと主張した。記事は「ソニーの技術は今でもトップクラスではあるものの、大きくなりすぎたソニーは、内部に多くの利益集団が存在し、異なる部門がある。特にスマホは、総合製品としてウォークマンや携帯電話、テレビなど多くの産業に取って代われる製品だが、こうした分野の部門はスマホに協力するどころか互いにけん制しあったため、良いスマホが作れなかった」とした。
記事は、「ソニーの時代は終わり、工場は中国からタイへと移る。しかし、これらの問題を解決できなければ、場所を変えてもソニーはやはり同様の問題に直面するだろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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