2019年4月8日、中国僑網によると、米ニューヨークで上演されたミュージカルにアジア人を侮辱するような演出があったとして、中国系の学生や保護者らが抗議活動を起こした。

記事によると、現地時間6日、ニューヨーク・ロングアイランドのサフォーク郡にある2つのハイスクールで同時に「Thoroughly Modern Millie」というタイトルのミュージカルが上演された。その中で、アジア系住民に扮した白人学生が3人登場し、清朝の服装で広東語訛りの英語を話すなど滑稽（こっけい）な様子で演じたという。

ある中国系学生の保護者は、ミュージカルを鑑賞した娘の話として「3人のうち1人の女子学生は箸を頭の上に挿し、残りの2人はアヒルのように歩き回り、片言の英語でアジア人を侮辱する際に用いる『チンチョン』などの言葉を言っていた」と説明。娘が現地の教育管理者にミュージカルの内容について問い合わせたところ「素晴らしいミュージカルだった。特に中国人に扮した役者が出色だったよ」と笑いながら返答されたという。

記事によると、中国系学生や保護者らは「レイシズムはエンターテインメントではない」などと書かれた看板を掲げ、2つのハイスクール前で抗議活動を行ったという。（翻訳・編集/川尻）