2019年4月4日、中国の動画アプリ梨視頻の微博アカウントは、山東省泰安市の消防隊に、突然日本から心温まる「出前」が届いたことを紹介した。

山東省泰安市消防寧陽大隊に3日、突然ミルクティー20人分の出前が届いた。配達員によると、「日本からのご注文」だったという。注文者を調べてみると、日本へ出稼ぎに出ている地元出身の女性だった。

ミルクティーにはメッセージが書かれた1枚の紙も付されており、そこには「先日四川省涼山イ族自治州で発生した大規模な森林火災で消防隊員ら30人が死亡したことをニュースで知り、故郷を守ってくれている消防隊員に気持ちを届けたかった」という女性の思いが記されていた。

心温まるエピソードに、中国のネットユーザーも大いに感じ入ったようだ。「日本にいても心は故郷にある」「きっととても優しい娘さんなんだろうな」「添えられていたメッセージの行間から、女性の心の美しさを感じた」「実際に行動する所が素晴らしい」などの称賛コメントのほか、多くのユーザーが「感動して泣いてしまった」という感想を残している。

一方、「日本からの注文」ということで、送り主が日本人女性だったと勘違いする人も少なからずいたようで、「日本人の道徳心はやはり高い」「日本の女性は善良だね」「日本にはいい人が多いな」とのコメントも。「紹介の仕方が紛らわしい」というツッコミも見られた。（翻訳・編集/川尻）