Record China 2013年3月2日(土) 20時37分
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1日、中国人長者数が日本の10数倍に上ったことが分かった。写真は広西チワン族自治区の高級住宅街。
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2013年3月1日、新京報によると、胡潤研究院はこのほど発表した「2013世界長者番付」の中で、「中国は世界資本市場のうち、資産総額が10億ドルに達する長者が最多の国となり、米国を上回る212人に達した。中国の富は急速に増加しており、富裕層に集中しつつある」と指摘した。最も富を築きやすい業界は不動産業で、長者数が219人に達した。次に長者数が多かったのはIT業界・金融業界だった。
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◆中国の長者数が世界2位に
同研究院は今回10億ドルをランクインの基準とし、1453人の長者によるランキングを作成した。ランクインした長者の上場企業の資産総額は、2013年1月17日までのものとされた。
世界で最も豊かな人は誰か?同ランキングによると、メキシコの通信王・スリム氏が4100億元(約6兆1500億円)の資産総額により、前回に続き首位に輝いた。スリム氏の資産総額は、昨年より700億元(約1兆500億円)増加した。投資の神様・バフェット氏は過去1年間で、個人資産総額が3000億元(約4兆5000億円)から3600億元(約5兆4000億円)に増加し、世界2位の長者となった。
世界の富の分布を見ると、中国人長者の比率が高まり続けている。大中華地区からは今年357人の経営者がランクインし、全体の23%を占めた。最多となった米国からは409人がランクインし、全体の28.1%を占めた。ロシアは88人で3位。同ランキングをオリンピックに例えるならば、中国人長者は団体で銀メダルを獲得したことになる。
中国の入選者のうち、中国本土の長者は262人、香港は54人、台湾は32人となった。これらの長者の平均資産は160億元(約2400億円)で、世界の長者の平均資産を80億元(約1200億円)下回った。その平均年齢は58歳で、ランキング全体の平均を5歳下回った。そのうち女性長者の占める比率は13%に達し、世界の女性長者がランキング全体に占める比率を上回った。
◆中国資本市場、最大の富を創出
同ランキングによると、中国資本市場は最大の富を創出している。中国上場企業の長者数は212人に達し、米国は211人となった。
同ランキングの創設者であるルパート・フーゲワーフ(胡潤)氏はインタビューに応じた際、「中国の上場環境は理想的なものではないが、上場を待つ企業は依然として多い。未上場の多くの中国企業は資金を欲しているが、銀行融資などのルートによる資金調達が困難になってきている。そのため多くの企業が上場による資金調達を行う見通しだ」と述べ、「中国企業が100社上場するたびに、20億元(約240億円)クラスの長者が50人以上誕生する」と予想した。
1人当たりGDPなどのデータと結びつけると、中国の富の集中度が高いことが分かる。中国の2012年の1人当たりGDPは6100ドルとなったが、米国はその7倍以上の4万9802ドルに達した。また、中国の長者数は同等の経済規模を持つ日本の十数倍に達した。日本の同ランキングの長者数は30人にも満たなかった。
フーゲワーフ氏は、「中国はすでに『一部の人を先に豊かにさせる』(トウ小平の「先富論」)を実現した。これは毎年7−8%の経済成長率によるものだ。2004年より、個人資産総額が10億元(約120億円)を上回る長者が急増している。2004年当時、10億元以上の資産を持つ長者は100人しかいなかったが、2012年のランキングでは1000人に達し、ランクインの最低ラインが20億元を上回った」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)
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