中国共産党新聞が毛沢東秘話を掲載、「大飢饉時代にごちそうを食べていた」―台湾メディア

Record China    2013年2月26日(火) 22時30分

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25日、中国共産党新聞網がこのほど、毛沢東の秘書・林克氏を取材した20年前の記事を突然掲載。数千万人が餓死したといわれる大躍進政策の時期に毎日ごちそうを食べていたと伝えた。資料写真。

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2013年2月25日、台湾の中時電子報によると、毛沢東の秘書だった林克(リン・カー)氏を取材した20年前の記事が、中国共産党新聞網に掲載された。

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24日付の香港紙・明報は、今年が毛沢東生誕120周年にあたることから、中国国内の右派、左派ともに毛沢東の評価をめぐっての論議が活発化していると分析している。林克氏は国際問題担当の秘書として、1966年の文化大革命によって更迭されるまでの12年間、毛沢東に仕えた。

今回、中国共産党新聞網が掲載したのは、1993年に行った林克氏へのインタビュー記事。林克氏は、一部の書籍が毛沢東について「大躍進政策(これにより数千万人が餓死したといわれている)の時代、『20日間1粒の米も口にせず、野草だけを食べていたので栄養失調で浮腫が出た』などと修行僧や仙人のように描くのは行き過ぎだ」と批判している。

「もし本当に毛沢東が栄養失調になっていたら、それはわれわれ側近の重大な職務怠慢になる」と林氏。当時、毛沢東は毎日野菜や肉、魚を豊富に食べていて、視察の際には現地の名物料理も味わっていたという。また、「外国からの要人を迎えた毛沢東の靴下にはたくさんの穴が開いていたので、つぎはぎだらけだった」という記述についても、「ありえないことだ」と話した。

中国官製メディアがこの記事を再び掲載した理由について、中国の歴史学者・章立凡(ジャン・リーファン)氏は、ウェブサイト編集者個人の判断で載せた可能性が高いと指摘する。しかし、最近になって左派による毛沢東の神格化の動きが強まっているため、中国共産党がこれを警戒して意図的に掲載したと考えるネットユーザーも少なくない。(翻訳・編集/本郷)

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