＜中国・珠玉の景観＞カナス（喀納斯）湖の臥龍湾―新疆ウイグル自治区アルタイ地区

新疆ウイグル自治区アルタイ（阿勒泰）地区カナス（喀納斯）自然景観保護区は中国唯一の「旧北区欧州―シベリア動植物分布区」だ。保護区内にあるカナス湖は、モンゴル語で「美しく豊かな神秘の湖」という意味。標高1374mの高原に位置する、南北25km、東西1．6〜2．9km、面積約44．78平方キロメートルの湖である。最も深い部分は水面から188mあり、中国国内の高山湖としては水深が最も深いことで知られる。さらに湖面の色が季節と天気の変化に伴って常に変化するという、有名な変色湖でもある。

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このカナス湖で最も有名なのは臥龍湾。中島がちょうど龍が横たわっているような形をしていることからこの名が付いた。朝もやの中、ゆっくりと移動する光と影がグラデーションとなり、まるで油絵のような幻想的な雰囲気は訪れる人々を魅了させている。

＜中国・珠玉の景観＞シリーズでは、これからも中国の人と歴史、自然が作り出した美しい名所の写真を、説明付きでお届けしていく。（編集・佐々木康弘）