イタリアのモード界を中国企業が侵略している…安価生産で現地企業に大打撃―英メディア

Record China    2013年2月16日(土) 8時40分

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12日、英公共放送・BBCは、イタリアの伝統的な繊維産業の町・プラートに多くの中国系企業が進出し、低価格重視の製品で現地企業に大きな打撃を与え、地元住民の反感を買っていると報じた。写真は中国製の生地。

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2013年2月12日、英公共放送・BBC(電子版)は、イタリアの伝統的な繊維産業の町・プラートに多くの中国系企業が進出し、低価格重視の製品で現地企業に大きな打撃を与え、地元住民の反感を買っていると報じた。新華網が伝えた。

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プラートは古くから小規模なアパレル企業が数千社が集まっている町で、世界に名だたる「メード・イン・イタリア」を支えてきた。こうした小企業では一部、中国人をワーカーとして雇用することもあったが、その後、中国人がオーナーとなる企業が進出してきた。こうした後進の中国系メーカーは、自国の安い原材料を持ち込んで製造コストを大幅に引き下げ、市場を獲得してきた。その結果、プラートの中国系企業は約4000社にも膨れ上がり、現地企業の数を超えるまでになっている。

中国系企業は、ブランド価値の高い“イタリア製”でありながら廉価を実現し、中国本土の市場開拓に成功しただけでなく、ヨーロッパ市場への参入も着実に進めている。一方、プラートの現地企業は、市場開拓が思ったように進んでいないという。

中国人関係者は「イタリア企業は現地の高級な原材料を使用しているため、価格面では中国系企業の相手にならない。ただし、デザインなどに関しては伝統を重視していて、世界各地―特に中国で、ブランドとしての大きなニーズがある」と分析する。

そのため、プラートに進出した一部の中国系企業では、イタリア人をデザイナーや管理職として雇用しているという。中国人関係者は「我々の進出は、イタリア人にチャンスを提供しているだけでなく、中国でのイタリアブランドの普及にも一役買っている」と話している。(翻訳・編集/HA)

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