訪韓外国人数「過去最高」でも、韓国の観光産業に懸念の声が上がる理由

Record China    2019年12月28日(土) 21時50分

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27日、韓国・SBSは「訪韓外国人観光客の数が過去最高を記録したが、その消費額は5年連続で減少しており、“見掛け倒し”だと指摘する声が上がっている」と伝えた。写真はソウル。

2019年12月27日、韓国・SBSは「訪韓外国人観光客の数が過去最高を記録したが、その消費額は5年連続で減少しており、“見掛け倒し”だと指摘する声が上がっている」と伝えた。

記事によると、訪韓外国人観光客の数は16年の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をきっかけに大きく減少したが、その後徐々に回復して今年は3年ぶりに過去最高となった。しかし外国人観光客1人当たりの支出は15年をピークに毎年減少を続けている。原因は、THAAD配備以降に相対的に消費の盛んな中国人観光客が減少し、その代わりに消費の少ない日本人観光客や東南アジアの観光客が増えたためとみられている。

また記事は、外国人観光客がソウルに集中していることも問題視している。韓流ブームの影響で個人旅行客が増加しているが、仁川国際空港から入国してソウルに滞在するケースが約68%に上るという。記事は「地方空港とKTX(高速鉄道)が運行している都市を中心に、韓国旅行の魅力を生かせるコンテンツ開発が急がれる。地方空港を利用する観光客に対し、一定期間のノービザ入国を許可する政府の法案の実現も急ぐ必要がある」と指摘している。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「だからぼったくりはほどほどにしなって言ったのに」「めぼしいものがあれば買うよ。観光地で売っている物のほとんどがメード・イン・チャイナなのに何を買えと?」「YouTubeなどネット上では『ソウルではぼったくりに注意』とのうわさが出回っている。そんなところでは誰も買い物したくない」「質に比べて高いから売れない。当たり前のこと。自営業者たちは反省してほしい」「韓国観光にメリットが少ないのは事実」などと指摘する声が上がっている。

一方、地方空港のノービザ入国の法案については「不法滞在者が増えてしまう」として反対する声が多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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