「高級贈答品控えて」政府方針が生花業界を直撃!旧正月のかき入れ時、売り上げが前年の半分に―中国

Record China    2013年2月7日(木) 2時30分

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4日、シンガポール・メディアは、中国政府による官僚の風紀是正政策が生花業界を直撃していると伝えた。高級贈答品を控えるようにとの政府の通達により、生花業界のかき入れ時にあたる旧正月の販売量が前年比50%にまで減少しているという。写真は北京市の生花市場。

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2013年2月4日、シンガポールのニュースサイト「チャンネル・ニュース・アジア」は、中国政府による官僚の風紀是正政策が生花業界を直撃していると伝えた。高級贈答品を控えるようにとの政府の通達により、生花業界のかき入れ時にあたる旧正月の販売量が前年比50%にまで減少しているという。5日付で環球時報が伝えた。

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新春を花飾りで祝うのは、中国の伝統的な習慣の1つである。しかし、北京の今年の生花市場は、政府の浪費削減方針によって大きな打撃を受けている。

生花卸しを営む蒋(ジャン)さんは、「通常ならば政府機関から生花の需要が多い時期なのだが、新政策が発表されて以降、注文量が減った」と話す。別の生花商は「影響は非常に大きい。昨年と比較して価格は20%、販売量は50%減になった」と嘆く。

また、中国の多くの職場では、定年退職する幹部職員に生花を贈ることが慣例化している。高齢化が急速に進む中国では、2011年に1700万人以上が定年退職しており、生花業界にとっては非常に大きな市場の1つになっている。

しかし、ここにも浪費抑制政策の影響が現れている。生花商の孟(モン)さんは「これまでならば、定年退職する幹部1人につき花を2鉢ずつ、80〜100ドル前後の予算だったが、今年は多くの職場で30〜50ドルに引き下げられている」と話す。また、社会団体なども今年は贅沢品に関する予算を大幅に引き下げており、従来の予算の20%に満たない所さえある。

生花業界にとって唯一の救いは、一般市民の生活水準の向上によって家庭向けの購入が増加していることである。こうした傾向に対応するため、多くの生花商が従来の政府や企業向けの高級品を中心とした品揃えから、中〜低価格帯を主力に方針転換をしているという。ただし、高級贈答品抑制の方針は、旧正月以降の政府の各種行事や会議などにも継続される見通しのため、今年は生花商にとってかなり厳しい年となりそうだ。(翻訳・編集/HA)

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