Record China 2019年2月27日(水) 21時10分
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サッカーの中国スーパーリーグで最近、外国籍の選手の中国国籍取得が相次いでいる。写真はエンドゥンブ。
サッカーの中国スーパーリーグで最近、外国籍の選手の中国国籍取得が相次いでいる。
中国メディアの楚天都市報の26日付の報道によると、ガボン代表としてプレーした経験を持つFWアレクサンデル・エンドゥンブが中国国籍を取得した。エンドゥンブは、フランスの名門マルセイユのU17(17歳以下)チームでキャプテンを務めた。父親がガボン人、母親が中国人で、ガボン代表としてアフリカネーションズカップやロンドン五輪に出場した経歴を持つ。
エンドゥンブは今年1月から上海申花の練習に参加しており、このほど正式に加入が決まった。26日に行われた会見では上海語で「申花の一員になることができてうれしい。私は中国人。祖国のために戦うのは子どものころからの夢」と語ったという。ただ、ガボン代表として8試合に出場しているため、中国スーパーリーグで「国内選手」扱いになるものの、中国代表としてプレーすることはできない。
中国ではエンドゥンブに先立ち、北京国安の侯永永(ホウ・ヨンヨン)と李可(リー・カー)が中国国籍を取得。中国初の帰化選手となった侯は、父親がノルウェー人、母親が中国人。李は英語名がニコラス・ハリー・イェナリスで、父親がキプロス人、母親が中国人。いずれも中国とのハーフだ。
今年1月のアジアカップで、帰化選手を多数擁するカタールが決勝で日本を下して初優勝を飾ったことで、中国でもにわかに「帰化選手による代表強化論」が注目を集めた。しかし、スポーツメディアの騰訊体育によると、18年末に招集された中国プロサッカー総括大会でサッカー協会党委書記の杜兆才(ドゥ・ジャオツァイ)氏がすでに「中国リーグを世界一流にする過程で、優秀な外国籍選手の帰化を積極的に進める」との方針を示していたという。
これはもちろん代表への選出もにらんでのことだろう。ただ、騰訊体育は「帰化選手の起用は国際サッカーのすう勢であり、中国サッカー協会がこれに倣うことは肯定されるべき」としながらも、「問題が起きれば代表により大きなダメージとなる。帰化選手はすぐに成績を上げるための劇薬ではあるが、本質を治療する薬にはなりえない」と指摘している。
サッカーファンからは「本当に帰化選手に頼って代表を強化するつもりなのか。恥ずかしくはないのか」「そのうち中国クラブは11人全員が帰化選手になる」「帰化させて中国でプレーさせたところで意味はない。欧州のトップリーグでプレーしていることの方が重要」といった声が多いが、一部には「帰化選手は競争意識を高めるうえで効果的。日本もかつて帰化選手を起用したことで、全体のレベルが上がった」と肯定的な声もある。
カタールには確かに海外にルーツを持つ選手が多いが、整備された育成システムの中で同じメンバーが長年、共にプレーしてきたことでチームを成熟させてきた側面もある。中国サッカーの帰化攻勢が今後も続くか、またそれが代表チームにどう影響するのか、注目される。(北田)
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