関上武司 2019年2月24日(日) 13時30分
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2018年のゴールデンウィーク中に台湾で撮影をしていた際、台中の逢甲夜市に立ち寄ってみた。文華路沿いの逢甲歓楽星というモールに入ってみると、トイレの案内にしては自己主張が激しい逢甲便所の看板が現れた。
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日本語では排泄をする場所をトイレ、化粧室、お手洗いなど様々な表現をし、寺院には宗派によって「東司」、「雪隠」といった言葉も使われている。中国語でも厠所、洗手間、衛生間などといった複数の表現が使用される。台湾事情に詳しい友人の証言によると、台湾でも「便所」という表現は存在するが、日本と同様、最近は使われなくなったとのこと。
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筆者は2018年のゴールデンウィーク中に台湾で撮影をしていた際、台中の逢甲夜市に立ち寄ってみた。周辺には逢甲大学もあり、若者や現地住民、旅行客で賑わっている夜市だったのが印象的だ。夜市の食堂でカツオ出汁が旨い麺をすすり、路上で新疆猪夾餅を購入してから「新疆のウイグル族はイスラム教徒なので猪=中国語での豚肉は食べないはずでは?」と思いながら頬張りつつ食べ歩きを堪能していると尿意を催したので、文華路沿いの逢甲歓楽星というモールに入ってみると、トイレの案内にしては自己主張が激しい逢甲便所の看板が現れた。階段を登りトイレに入ってみると写真のような光景だったので、看板のデザインや大きさよりも衝撃的だった。
小便器の目の前の壁に西洋人女性の「オーマイガッ!」とでも叫んでいそうな写真を設置するのもすごいが、アジア人女性が利用者の男性自身を掴みかかりそうな写真にも絶句。逢甲便所のデザインは何となく西洋人的なセンスを感じるものの、詳細は不明だ。衝撃のあまり本来の目的を忘却してしまいそうだが、己の本懐(放尿)を遂げることに専念する。男子便所がこのような状態だったので、女子便所がどのようになっているのか気になって仕方がなかったのだが、あいにくのソロ活動中につき確認できなかった。詳細を知りたいのであれば、男女ペアで訪問するとお互いに男女便所の内容が確認できるのでいいのではないだろうか?
筆者は変なトイレのマニアではなく、前回紹介した美少女キャラトイレも今回の逢甲便所もネットで事前に調べて訪問したわけではない。たまたま偶然、このようなトイレに遭遇したので根気よく利用者がいなくなるまで待ってから写真撮影を敢行してみたまでだ。逢甲便所は一般的なトイレと比較するまでもなくクレイジーなデザインだが、筆者の感覚では壁紙の変更を要求するレベルではなく、世の中には例外的に変なトイレがあってもいいのではないかと言いたい。本誌読者の皆様には逢甲便所のような強烈なトイレや珍妙な被写体を嬉々として撮影する筆者のような人間については、生暖かい目で見守っていただければ幸いである。
■筆者プロフィール:関上武司
1977年の愛知県生まれ。愛知大学経営学部卒。中国で留学や駐在員としての勤務経験あり。日本や中国のB級スポットを紹介するブログ・軟体レポートの管理人。中国遊園地の取材で中国の全省、全自治区、全直轄市へ訪問。会社員の傍ら、「中国遊園地大図鑑」シリーズを執筆し、メールマガジンのロードサイダーズ・ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行」を連載中。このほかイベントも開催している。Facebookはこちらtwitterはこちら
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