日本語ブームを支える日本財団の図書寄贈プロジェクト

Record China    2007年3月29日(木) 19時3分

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中国では日本語能力検定の受験者数が21万人を超え、第2次日本語ブームが巻き起こっている。今の日本を知ってもらおうと、図書を寄贈するプロジェクトがブームを支えている。

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2006年安倍政権発足以降、中国では第2次日本語ブームが巻起きている。先ごろ、中国で行われた日本語能力検定の受験者数が21万人を超え、検定開始以来、初めて20万人の大台に乗った。小泉政権当時より45.6%も増えた理由に、日中首脳会談などにより両国間の緊張が緩和されたことや、日本企業の中国進出が増えたこと、などがある。

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しかし、中国国内では日本の出版物が足りないのが現実だ。南京大学日本語学科4年生の張(ジャン)さんは「大学の図書館に本が少ない、あっても古い本ばかりで今の日本の状況がわからない」と話す。彼らの情報源はドラマやアニメしかないので、日本に対するイメージが偏ってしまう原因のひとつになっている。

日本財団が助成している日本科学協会では、「教育・研究図書有効活用プロジェクト」として、日本の出版社や図書館、企業、各種団体、個人など幅広い協力先から寄せられた日本の図書を中国の有名大学24校に送っている。日本財団の担当者によると、1999年から開始されたこの活動により2007年3月28日現在で、約180万冊が寄贈された。

日本財団では、今後もこのプロジェクトを通して中国との架け橋としてお役に立ちたいと話している。(取材・吉川万理)

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